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イリスと記憶の書架 ログ
八の物語 賢者の黄金[edit]

プレストーリー[edit]

自分にふさわしい学業の師を求めて、なんでもクエストカウンターを訪れたミリアム。
受付嬢はミリアムにとある問いかけを投げかける。 質問に対し、真摯に答える賢いミリアムを受付嬢はアップタウンに案内した。
アップタウンを訪れているという旅の学者が偶然にも通りかからないかと、受付嬢はアップタウンの民家の前でその足を止めた。 

ダウンタウン[edit]

西階段下に???(フライフィッシュ・アルマ)。

※先月までにイベントに参加している場合
???に話しかける↓

???[プレイヤーに向き直る /話す]:
 いらっしゃいなのー♪
 営業中だけど、
 お仕事はたぶん無いのー。
 えへへっ。
フライフィッシュ[/話す]:
 あ、そうなのそうなの、
 なんでもクエストカウンターに
 いくのー?

→選択肢(後述)へ。

なんでもクエストカウンター[edit]

入り口少し離れたところに???。
???に話しかける↓

???[プレイヤーに向き直る /話す]:
 んー?
 あっ、お客様なの!
 いらっしゃいなのーっ♪
 カウンターの所にいる
 受付嬢さんにお話してほしいの。

会話終了。

受付嬢に話しかける↓  ※以下、通常台詞。

受付嬢[/話す]:
 おお、そなたか。
 今日は何かごようかね?

選択肢

どうする?
 >用事はない
 >心象風景に行きたい
 >イリスカードを交換したい

>用事はない→会話終了。

ステージ上に長テーブル。
長テーブルに話しかける↓

アップタウン[edit]

中央西噴水前に悩めるミリアム。
ミリアムに話しかける↓

悩めるミリアム[プレイヤーに向き直る /話す]:
 さて、困りましたわね……
 この街には、もうわたくしの
 師となるべきお方はいないのかしら?

※名声が足りない場合

※通常

悩めるミリアム[/話す]:
 あら、あなたは冒険者さんですか?
 丁度よかった、もしご存知であれば
 教えていただきたいことが
 ありますの。
 あぁ、名前も名乗らずに
 申し訳ありません。
 わたくしはミリアムと申します。
 商家の生まれで、学業を修めるべく
 このアクロポリスで学んでおります。
 人より多少記憶力が良いとは
 自覚しておりますが、
 学び舎で教わることも大概は
 学び終えてしまいまして、
 教わることがなくなってしまいました。
 かといって、世の中にはまだ
 わたくしが知らない様々な事や、
 学ぶべき多くの事柄があるはず。
 それらを教えてくれる、
 師となるべきお方を探しているのです。
 なんでも、聞いたところこの街には
 様々な細かい依頼を受けてくれる
 私設のクエストカウンターがあるとか。
 そこに頼めば、わたくしの師となる
 お方を見つけてもらえるかと思い、
 その場所を探しているのです……
 あぁ、ごめんなさいね。
 どうも話を簡潔にまとめるのが
 うまくありませんの。
 あなたにお願いしたいのは、
 そのなんでもクエストカウンターの
 場所をご存知であれば、私に教えて
 いただけませんか、という事ですの。

選択肢

どうする?:
 >今はちょっと忙しい
 >一緒に探す       (←今までのイベントに参加していない場合)
 >案内する        (←前月までにイベントに参加している場合)

>今はちょっと忙しい

ミリアム[/話す]
 あら、残念ですわ。
 もしお暇な時間がありましたら、
 ご助力いただけますと幸いです。

会話終了。

>一緒に探す
>案内する↓

ミリアム[/話す]
 ありがとうございます。
 では、よろしくお願いいたします。
 もう家にある本はすべて
 読み終えてしまいましたし……
 新しい事を知ることができると
 良いのですけれど……

暗転。暗いまま、紙芝居屋の青いシルエットが表示される。

紙芝居屋
 さあ、みなさん。
 行く人、来る人、お暇な人、
 是非是非足を止めて
 お聞きになってくださいな。
 此度語りますは科学者の物語。
 魔法の無い世界に生まれなお、
 神秘を求めた錬金術師の
 物語でございます。
 むかーしむかし、そのまた昔。
 世界にはなんと魔法が
 存在しませんでした。
 世界は武力と権力と富で
 動いていたのです。
 中でもその強さの象徴は
 黄金でした。
 金を多く持つ者はその分
 えらくなれました。
 ある王国は金を生み出せたものに
 褒美を授けると言いました。
 人々は競うように、石を金へ
 変えるため、錬金術師になりました。
 でも、いつまで経っても
 金を作れる者は現れません。
 そんな折、天才錬金術師の
 噂が流れ始めました。
 天才錬金術師は国のために
 町外れで日夜研究に没頭する
 好奇心旺盛な若者でした。
 人造人間を作り出し、
 日がな連れ歩いては
 人々を驚かせていたのです。
 天才錬金術師は「賢者の石」と
 呼ばれる、金を作るために
 必要な道具を作り出す理論を
 生み出したと言うのです。

間。

紙芝居屋:
 噂は噂を呼び、
 たくさんの貴族の子女たちが
 天才錬金術師の元を訪れ、
 弟子になりました。

 ……しかし、その錬金術師の
 弟子になったものは、
 誰一人と帰らなかったのです。
 あるものは研究に没頭しているから
 帰らないのだと言い、
 あるものは錬金術師が
 賢者の石の材料に人間を
 使っているのだと言いました。
 また、賢者の石なんてものは嘘で
 誰も金など生み出せないとさえ
 言われました。
 噂が大きくなり、また金を欲した
 王国は、天才錬金術師の屋敷を訪れ、
 「虚偽を流布した」という名目で
 天才錬金術師を追い詰め
 石と技術を没収しようとしたのです。
 「そんなに欲しいというのであれば
 金などくれてやる」
 
 追い詰められた錬金術師は
 手にした賢者の石を飲み込むと
 自身の身体を黄金に変えて
 しまいました。
 それから錬金術師の弟子たちは
 続々と戻ってくるようになりました。
 ただ、誰一人として
 「黄金を作ろうとしていた気持ち」
 を覚えているものはいませんでした。
 きっと賢者の石の材料は
 弟子たちから集めた
 気持ちだったのだろうと
 誰かが噂をしました。
 しばらくして王国は
 錬金術師が残した黄金で
 わずかに栄えましたが、
 そう長くは続かず
 没落して滅んでしまいました。

 おしまい♪

明ける。

:
 ……そのクエストカウンターは、
 ダウンタウンの西階段の下、
 この前まで使われていなかった
 区画で営業していた。

→なんでもクエストカウンターへ移動。

ダウンタウン[edit]

西階段下に???(フライフィッシュ・アルマ)。
???に話しかける↓

???[プレイヤーに話しかける /話す]:
 いらっしゃいなのー♪
 営業中だけど、お仕事は……
 ……あ、依頼するのー?
フライフィッシュ[/話す]:
 あ、そうなのそうなの、
 なんでもクエストカウンターに
 いくのー?

選択肢

>今はいかない
>行く

>今はいかない
会話終了。

>行く

フライフィッシュ[/話す]:
 こっちなのー♪
 案内するのー♪

→なんでもクエストカウンターへ移動。

なんでもクエストカウンター[edit]

入り口少し離れたところに???。
???に話しかける↓

???[プレイヤーに話しかける /話す]:
 んー?
 あっ、お客様なの!
 いらっしゃいなのーっ♪

 おしごとの依頼なら、
 カウンターの所にいる
 受付嬢さんにお話してほしいの。
 さっき別のお客さんが来てから、
 なんか難しい顔で考え込んで
 ぶつぶつ言っているから、
 何度か声をかけるといいと思うの♪

会話終了。

悩めるミリアム or 受付嬢に話しかける↓
ミリアムがプレイヤーに向き直る。

受付嬢[/話す]
 ……まったく、どういうことだ?
 いかんな、考えがまとめきれぬ。
 ううむ……

???、カウンターに駆け寄る。
???が受付嬢に向き直る。

???[/話す]
 受付嬢さーん、お客様なの♪
 難しい事を考えてばかり……
 あれ? あれれー?
 また帳簿をつけてるのー?
受付嬢[/話す]
 あぁ、今は考え事をしているから
 ちょっと後にしてくれ。
 うん。
???[/*怒り2 /話す]:
 もぅ、さっきのお客さんと
 お話してからずっとこんな感じなの。
 お客さんなのーっ!
 依頼だと思うのーっ!
 おしごとなのーっ!

間。

受付嬢[/話す]
 あぁ、まったく変わった客人だ……
 おや?
受付嬢[/*汗2 /話す]:
 ……あぁ、これは失礼。
 ちと考え事をしていたので、
 気が付くのが遅れてしまったな。
悩めるミリアム[受付嬢に向き直る /話す]
 いえ、お構いなく。
 何か考え事をするとそこに集中して
 しまうのは、わたくしも時々
 やってしまいますから……
???[/話す]
 ねえねえ、受付嬢さん。
 さっきの帳簿はなんなの?
受付嬢[/話す]
 あれは帳簿ではないよ。
 今まで起きた事件をまとめていたのだ。
 忘れぬように、考えをまとめるために。
 ……と、それよりも今は依頼人殿だ。
 せっかく来ていただいたというのに、
 放置してしまっては失礼にも程がある。

 依頼人殿、ここがどのような場所で
 何を仕事にしているかはご存知かな?
悩めるミリアム[/話す]
 ええ、知識としては存じております。
 とはいえ、実際の経験が伴わない
 ために、ここに来るまでにずいぶんと
 手間取ってしまいました……
 あちらの冒険者さん、ええと…
 ○○さんに
 助けていただけなかったら、
 たどり着けたかどうか。
受付嬢[/話す]
 情報と知恵を混同しないのは、
 とても良い事だ。
 それにしても、話し方から察するに
 なかなかに学識がおありのようだな。
 依頼内容もそれ絡みかな?
悩めるミリアム[/話す]
 はい。依頼内容は、わたくしに
 ふさわしい学業の師を探すことです。
 今までに色々な学業を修めましたが、
 自分が本当に学んだ事を会得し、
 活用できているとは思えないのです。
 それに、世の中にはまだわたくしの
 知らないことも多いでしょうし、
 学ぶべきことも多いと思うのです。
 ……ところが、わたくしときたら
 自分にふさわしい師を見つけることも
 ままならない始末。
 自分の狭い知見の中ではできない事も、
 冒険者の皆さまのお力を借りれば
 何かヒントなりきっかけなりが
 つかめるかと思いまして……
???[/話す]
 ふわぁ、依頼人のお姉さん、
 なんだかすっごく頭良さそうなの!
 フィッシュ、半分くらいしか
 わかんなかったのー。
悩めるミリアム[/話す]
 あぁ、ごめんなさいね。
 本当に頭の良い人は、誰にだって
 わかる言葉で説明できるの。
 わたくしはまだ未熟だから、
 自分がわかる言葉でしか説明が
 できないのですね。
受付嬢[/話す]
 ふむ。おそらく依頼人殿は
 知識だけで言うならば相当な
 物と思われるな……

 魔法を実践できる必要は無いが、
 新生魔法の理論について、
 数年前に発表された……
悩めるミリアム[/笑い/話す]
 あぁ、詳しくはありませんが、
 ノーザン魔法ギルドの発表した
 論文なら軽く目を通しています。
 実験の結果を掲載してくれるのは
 ありがたいのですけれど、
 実験の回数が少ないので理論が
 完璧に立証されたとは思えないのが
 難しいところですよね……
受付嬢[/話す]
 ここしばらく飛空庭技師や各国の
 飛空庭関係者が調べている、
 新しい飛空庭の遠方航路に関して
 何か聞いたことはあるかね?
悩めるミリアム[/笑い/話す]
 本当にざっと聞いただけなのですが、
 行方不明になったと思っていた
 飛空庭が帰ってきて、新しい島が
 発見されたとかなんとか……
 そもそも証拠も何もない噂話で、
 まだ調査の途中としか。
 ただ、過去の地図や文献を調べた
 時に、その噂話にあったような
 国の記述がありましたから、
 もしかしたら……とは思いますね。
受付嬢[/話す]
 ふむ、ここ最近の技術事情にも
 それなりに明るいようだな。
???[/話す]
 お姉さん、すごいのー。
 フィッシュの学校の先生もいろいろ
 教えてくれるけど、もしかしたら
 先生よりもいろいろ知ってるかも♪
受付嬢[/話す]
 余も学校と名のつくものに
 伝手がないわけではないが、
 そなたの望む教育とはかけ離れて
 いるからさすがにそこは……あ。
受付嬢[/話す/はっ]
 さて、質問を続けよう。
 仮定の話として、だ。
 「物語の登場人物」が
 この世界に実在したとしよう。
悩めるミリアム[/話す]
 ……それは、特定の物語ではなく
 「物語の登場人物」という分類の
 存在、という事ですか?
受付嬢[/話す]
 如何にも。話が早くてありがたい。
 では、話を続けよう。
 それらは見た目上、人と大差はない。
 物語の中で語られた衣装を着て、
 物語をなぞるような性格で、
 物語と同じような事件を起こすか、
 なぞらえたような行動をとる。
 自分の意思で生きていると
 言えるだろうか?
 それとも、誰かに操られていると
 言うべきだろうか?
 そこの冒険者、ちょうどいいから、
 そなたも付き合ってくれ。

※前年イベント「アルマたちと絆の樹」未経験、かつ今までのイベントに参加していない場合

受付嬢
 なに、大したことではないさ。
 世の中にフシギなことがあって、
 それを皆がどう受け止めるかを
 知りたいというだけさ。

※前年イベント「アルマたちと絆の樹」経験、かつ今までのイベントに参加していない場合

受付嬢
 ……って、よく見てみたら
 そなたではないか。

 ずいぶん久しいな。
 アミスも、学校の皆も
 元気にやっているよ。
 まぁ、あの学校もようやく経営が
 安定してきたとはいえ、
 万が一のためにたくわえをだな……
 って、それは今はいいのだ。
 まぁ、ちょうどよい。
 せっかくの再開だ、付き合うのも
 悪くはない、という事にしてくれ。

※先月までにイベントに参加している場合

受付嬢[/話す]:
 ……って、よく見たらそなたか。
 まぁ、ちょうどよい。
 たまにはこういう事に付き合うのも
 悪くはない、という事にしてくれ。

受付嬢[/話す]:
 して、そなたはこの事を
 どう考えるかな?

選択肢

>生きている、と答える。
>操られている、と答える。

>生きている、と答える。

:
 生きているのではないか、
 と答えた。
受付嬢
 ふむ、そなたの考えは
 そうなのか……
悩めるミリアム
 わたくしの考えとは、
 少し違いがあるようですね。

>操られている、と答える。

:
 操られているのではないか、
 と答えた。
受付嬢
 ふむ、そなたの考えは
 そうなのか……
悩めるミリアム
 わたくしも、そう思います。

悩めるミリアム
 ……正直、難しい問題ですね。
 わたくしは操られていると思いますが、
 自分の意思で生きている可能性も……
 両方の条件を満たしている事も
 あり得るのではないでしょうか?
 例えば、厳しい両親に育てられた
 娘さんは、自分で自由に家を出る
 ことも許されてないかもしれない。
 結婚も当然親の決めた相手……なら、
 操られていると言っても過言では
 無いでしょう。
 しかし、本人がそれに
 不満を持っていなければ、
 自分の意思で選んだ事と
 同じなのかもしれません。
 わたくし達から観れば不自由でも、
 本人にとってはそうではないかも
 しれません……わたくしには、
 耐えられそうにはありませんけど。
受付嬢[/話す]
 ……ふむ。
 確かに、条件によっては
 本人が不自由に気が付かない場合もある
 というのはありそうな話だな。
 では、もしその「物語の登場人物」が
 自分の設定に合わない行動をとったり、
 決められたルールに反抗したら、
 その人物はいったいどうなるだろうか?
???[/話す]
 え、ええと。
 あーん、もう覚えきれないのー!?
悩めるミリアム[/話す]
 なかなか難解な質問をされますね……

 先ほどの例でいえば、親への反抗が
 それにあたるのでしょうけれど。
 物語の登場人物が、自分の設定に
 合わないことをしたり、ルールに
 逆らうというのは……
 そのルールがどのくらい強いもの
 なのかはわかりませんが、
 それは金魚鉢から飛び出してしまった
 金魚のようなものになるのでは
 無いでしょうか?
???[/話す/びっくり1]
 えーっ!?
 金魚さん、お水の外だと
 弱っちゃうからかわいそうなの。
 すぐにお水の中に戻してあげるの。
???[/音符/小躍り(情報待ち)]
 あ、でもフィッシュならね、
 陸の上でも平気なんだよー?
 だって、フィッシュは飛べるから、
 お水が無くてもだいじょーぶなの♪
受付嬢[/話す]
 うむ、まぁ、そなたはそうだな。
 ……皆がそうであれば良いのだが。
悩めるミリアム[/話す]
 さて、受付嬢さん。
 わたくしを試しておられるのかも
 しれませんが、依頼を受けては
 いただけますでしょうか?
 まずはそこにご返答いただけます?
受付嬢[/話す]
 ……あぁ、そなたほどの者なら
 問題ないだろう。
 会えるかどうかはわからないが、
 このアップタウンに旅の学者が
 やってきているという噂を
 聞いたことがある。

 なので、会ってみるのが一番だろう。
 今からアップタウンまで
 一緒に行こうではないか。
悩めるミリアム[/話す]
 あぁ、いえ。
 居場所が分かってからで
 いいのですが……
受付嬢[/話す]
 なに、街を歩けば案外と
 良い出会いがあるかもしれぬ。
 くだんの学者とて、家に引きこもって
 ばかりとは限らぬだろうよ。
 さ、さ。
???[/話す/音符]
 あれ?
 今回は受付嬢さんがいくの?
 じゃぁ、フィッシュは冒険者さんと
 おるすばんしてるのー♪
???[/話す]
 ねえねえ、お名前はなんてゆーの?
 フィッシュはねー、
 フライフィッシュっていうの!
 いっしょにあそぶのー♪
 旗揚げゲームしよ?
 この前フィッシュが考えた
 新しい遊びなのー♪
受付嬢[/話す]
 んー、いや、ちょうどよい。
 フライフィッシュ、
 ○○、
 何事も経験だ、一緒に来るといい。
 依頼料は払うから、荷物でも
 持ってもらうとするかな。

選択肢 ※どちらを選んでも後の展開は同じ

>ついて行く
>依頼を受ける
悩めるミリアム[/話す]:
 なんだか納得はいきませんが、
 そこまで言われるのであれば……
 では、参りましょうか。

→アップタウン(東口)へ移動。

ダウンタウン[edit]

西階段下にフライフィッシュ。
フライフィッシュに話しかける↓

フライフィッシュ[プレイヤーに向き直る /話す]:
 いらっしゃいなのー♪
 先生を探しに、
 アップタウンにおでかけなのー♪
フライフィッシュ[/話す]:
 あ、そうなのそうなの、
 なんでもクエストカウンターに
 いくのー?

→選択肢へ。

なんでもクエストカウンター[edit]

入り口少し離れたところにフライフィッシュ。
フライフィッシュに話しかける↓

フライフィッシュ[プレイヤーに向き直る /話す]:
 いっちゃうのー!
 やっちゃうのー!
 えいえいおーなのーっ!

会話終了。

カウンター前に悩めるミリアム。
ミリアム、受付嬢に話しかける↓

悩めるミリアム[プレイヤーに向き直る /話す]:
 なんだか納得はいきませんが、
 受付嬢さんその人が、
 そこまで言われるのであれば……
 では、参りましょうか。
 確か、アップタウンの東でしたね。

→アップタウン(東口)へ移動。

アップタウン[edit]

中央西噴水前に悩めるミリアム。
ミリアムに話しかける↓

悩めるミリアム[プレイヤーに向き直る /話す]:
 さて、困りましたわね……
 この街には、もうわたくしの
 師となるべきお方はいないのかしら?
悩めるミリアム[/話す]:
 あら、お疲れ様です。
 ○○さんには
 わたくしに付きあわせてしまい、
 申し訳ないです……
 それにしても、気になります。
 こんなあてずっぽうのやり方で
 師となるべき方が見つかるとは
 思えないのですが……?

会話終了。

(201, 126)にフライフィッシュ・アルマ。
フライフィッシュに話しかける↓
誘導カーソルが現れる

フライフィッシュ[/話す]
 きめたの、運命なの。
 ○○さんは
 フィッシュの大事な
 ダーリン/ハニー    (←男性キャラの場合ダーリン、女性キャラの場合ハニー 以下同様)
 なのー! ねっ?
 あのねあのね♪
 デスちゃ……じゃなくって、
 受付嬢さんは白の聖堂の
 近くのおうちの前で
 誰かを探してるの♪
 
 フィッシュもいくから、
 先に行っててほしいのー♪
 ハニーのこと、
 学校のみんなから
 いろいろ聞いてるの♪
 
 ぜーったいフィッシュと
 お似合いだと思うのー♪
 えへへー。

会話終了。

(172, 109) の受付嬢に話しかける↓

受付嬢[/話す]
 おお、来たな。

暗転。明けると悩めるミリアムとフライフィッシュが追加。

受付嬢[/話す]
 さて、都合よくその噂の学者とやらが
 見つかれば、これは非常に幸運と
 言えるのだがなー。
 
 やー、都合よくそんな人物が
 偶然通りかかったりせぬものか。

???(パラケルスス・ロア)が歩み寄る

???
 うむ、誰かお探しかな?

悩めるミリアム、フライフィッシュ、パラケルススに向き直る

???
 偶然はすべて必然とも言える。
 故に、我輩がここを通りかかったのも、
 ある意味必然となるのかもしれない。
 で、貴方がたはどのような人物を
 お探しなのかな?
 早速ではあるが、まずは名前も
 分からないまま話をするのは
 寂しいものだからな、我輩から
 先に名乗らせていただこう。
パラケルスス[/話す]
 我輩はパラケルスス。
 世の真理を研究する学徒……
 あるいは、錬金術師だ。
フライフィッシュ[/話す]
 フィッシュはフィッシュなのー♪
 ええと、仕事は……
 お留守番とお菓子づくりなの♪
パラケルスス[/話す]
 んむ。そちらのお嬢さん……
 貴女はお菓子を作るのが得意
 ……か。非常に良い、ね。

 複雑な思考を続けるには適切な
 糖分の摂取が不可欠なのだよ。
受付嬢[/話す]
 パラケルスス……おお、
 もしやそなたが噂に聞いた
 学者殿であったか。
 これは何たる偶然。
 実はここにおられるミリアム嬢は
 なかなかの才媛でな、
 様々な学問をおさめ、新たな
 師となるべき方を探しているのだよ。
悩めるミリアム[/話す]
 そんな事を言われましても……
 お初にお目にかかります、
 パラケルススさん。
 わたくしはミリアムと申します。
パラケルスス[/話す]
 ミリアム嬢、貴女はたいへん運が良い。
 我輩がこのアクロポリスに
 居を構えたのはつい最近でね。
 実に良いタイミングだったのだよ。
 さて……まずは気になることが
 あるようだね。
 我輩が貴女の教師と成るに足りる
 能力を持つか否か、まずは
 試してみてはいかがだろうか?
悩めるミリアム[/話す]
 ……そう言っていただけると
 大変たすかります。師と仰ぐ以上、
 わたくしよりも博識であることは
 必須ではないかと思いますので。
 では、問わせていただきます。
 「朝に四本の足であり、
 昼には二本の足となり、
 夕べには三本の足となる。
 そのような生き物は?」
パラケルスス[/話す]
 んむ。古典から持ってくるのは
 悪くない質問の出し方であるな。
 我輩の答えは二つある。
悩めるミリアム[/話す]
 二つ……?
パラケルスス[/話す]
 一つの答えは、それは人だ。
 朝を幼少期として四つん這いになり、
 夕べを老年期として杖を突く、
 という問題であったな。
 この場合、羽やしっぽのある
 タイタニアやドミニオンは除外し、
 エミルと限定するほうが良いだろう。
 ……というのが、一般的な答え。
フライフィッシュ[/話す]
 すっごーい!
 フィッシュ、ちっともわかんないの。
 てっきりそういう生き物が
 居るのかと思ってたのー。
 悩めるミリアム[/話す]
 それが、わたくしが知る正解です。
 一般的ではない、答え……とは?
パラケルスス[/話す]
 んむ。
 実はさっきそこのお嬢さんが
 奇しくも真実を言い当てているのだ。
悩めるミリアム[/話す]
 え?
パラケルスス[/話す]
 この大陸を離れる事はるか、
 風光明媚なる地トンカを超え、
 さらに南のその向こう。
 地図にも載らない名もなき
 小島が存在する。
 その島には大きな森があり、
 そこにはパキラルグラップと
 島の住民たちに呼ばれる小動物が
 棲んでいて、それが実は今の問いの
 条件に一致する動物なのだよ。
悩めるミリアム[/話す]
 え?
 そのような動物、
 聞いたこともない……
パラケルスス[/話す]
 元々二本の足を持つ生き物なのだが、
 早朝は草木につく朝露を集めるため、
 何枚もある羽根のなかの二枚を体の前に
 折り畳み、森の中を走り回る。
 この羽根は触覚の代わりに使われて、
 地面の振動や湿気を調べているのだが、
 これがまさに四歩足に見えるのだよ。
 日の照ってくる昼には、羽を上げて
 日よけにするため、二本足に戻る。
 夕方から夜になると、この生き物は
 樹上で眠ることになるのだが、
 羽根があるので横になれない。
 そのままでは不安定だからか、
 日本の足を枝に置き、しっぽを
 反対側に回して枝に巻き付け、
 安定を図るのだ。これをして
 三本足と見えるようになる。
悩めるミリアム[/話す]
 そんなことがあるわけ……。

 ほ、本当にそのような生き物が
 居るのであれば、論文として
 しかるべきところで発表を……
パラケルスス[/話す]
 まぁ、そんな生き物を知るのは
 世間広しといえども我輩のみで、
 それ故に実在の証明ができない、
 という事もあるのでね。

 さて、この情報を完全に
 否定することは可能だろうか?
悩めるミリアム[/!/話す]
 ……!
 嘘だというのは簡単ですが、
 嘘だという証拠を集めるのは
 非常に難しいですね……
パラケルスス[/話す]
 まぁ、本来はそんなやつは相手に
 しないというのが、世間一般の
 正しい対処法なのだろうな。
 だが我輩は違う。
 本当にそこには島があるのか?
 あるかわからないとして、
 そこまでの渡航手段はあるのか?
 行けるのならば、実地で行って
 そこで確認するだけだ。
 真理を探究するというのは、
 他人の言葉を鵜呑みにするのではなく、
 つまるところそういう事なのだよ。
受付嬢[/話す]
 あー、わかったわかった。
 純真な若い娘さんを煙に巻くのは
 程ほどにしてくれんかな。
悩めるミリアム[/話す]
 いえ、この方は、ある種の真理を
 素直に伝えてくれています。
 受付嬢さん、ありがとうございます。
 この方であれば、わたくしの
 まだ知らない知識や教養を……
 そして、それらを学ぶ為の姿勢を
 教えていただけるかと。
悩めるミリアム[/お辞儀]
 パラケルススさん、
 改めてお願いいたします。
 私塾などを開いていられたら、
 わたくしを弟子としてください。
 あるいは、わたくしの家庭教師を
 なっていただけませんでしょうか?
フライフィッシュ[/話す]
 依頼人さん、決断早いのー♪
 で、で、ぱらけり……ええと、
 ぱら、ける、すすさん?
 は、どうなの?
パラケルスス[/話す]
 ……んむ。
 出会いは金、というからな。
 マドモアゼル、その提案、
 お受けさせていただこう。
 ただし、我輩の教育はあまり
 まっとうな物ではないかもしれない。
 学ぶことに常に貪欲であれ。
 我輩が貴女に望むのはそれだけだ。
 さて、話は決まったのだ。
 この炎天下に長話をして、
 諸君もそろそろ嫌気がさしてくる
 頃合いだろうから、我輩の屋敷で
 冷たい飲み物でも振舞おうではないか。
フライフィッシュ[/話す]
 えっ!
 ほんとうなの?
 実は、暑くって結構ぐったり
 しそうになってたのー♪
受付嬢[/話す]
 やぁ、それはいいな。
 ちょうど暑くなっていたから、
 日陰で休みたいと思っていたのだ。
 さぁ、フライフィッシュ、
 ○○も、
 パラケルススの屋敷で涼ませて
 もらおうではないか。

→本館へ移動。

ダウンタウン[edit]

西階段下にフライフィッシュ。
フライフィッシュに話しかける↓

フライフィッシュ[プレイヤーに向き直る /話す]:
 ぱら、ぱら……?
 ぱりけれすす?
 ぱらけりすす?
 あーん、むつかしいのー!?
フライフィッシュ[/話す]:
 あ、そうなのそうなの、
 なんでもクエストカウンターに
 いくのー?

→選択肢へ。

なんでもクエストカウンター[edit]

入り口少し離れたところにフライフィッシュ。
フライフィッシュに話しかける↓

フライフィッシュ[プレイヤーに向き直る /話す]:
 ぱら、ぱら……?
 ぱりけれすす?
 ぱらけりすす?
 あーん、むつかしいのー!?

会話終了。

カウンター前に悩めるミリアム。
ミリアム、受付嬢に話しかける↓

悩めるミリアム[プレイヤーに向き直る /話す]:
 パラケルススさん……
 いえ、パラケルスス先生。
 あれほどの洞察力と学識を
 備えた方が、どこかの組織に
 所属している様子もないなんて、
 世界というものは本当に
 広いのですね……
 こうしてはいられません、
 はやく教えを受けに行かないと。

→アップタウン(東口)へ移動。

アップタウン[edit]

中央西噴水前に悩めるミリアム。
ミリアムに話しかける↓

悩めるミリアム[プレイヤーに向き直る /話す]:
 さて、困りましたわね……
 この街には、もうわたくしの
 師となるべきお方はいないのかしら?
悩めるミリアム[/話す]:
 パラケルススさん……
 いえ、パラケルスス先生。
 あれほどの洞察力と学識を
 備えた方が、どこかの組織に
 所属している様子もないなんて、
 世界というものは本当に
 広いのですね……

会話終了。

サファネのとなりにフライフィッシュ。
フライフィッシュに話しかける↓

フライフィッシュ[プレイヤーに向き直る /話す]:
 ぱら、けろ、けろけろ……?
 あーん、名前むつかしいのー。
 ぱらけるすし、
 ぱらけろすす……
 
 んー、とりあえずは
 デスちゃんのとこにいくのー。

会話終了。

東の民家前に受付嬢。
受付嬢に話しかける↓

受付嬢[/話す]:
 さぁ、涼しい日陰と
 冷えた飲み物が待っている。
 我々も行こうじゃないか。

→本館へ移動。

本館[edit]

(3, 15)フライフィッシュに話しかける↓

フライフィッシュ[/話す]
 なんか、ちょっと怖いの……
 引っ越してきたばっかりって
 いってたけど、廃墟みたい。
 ……って、あれ。
 ジュースの空き瓶が
 いっぱい積んであるの。

(9, 59)受付嬢に話しかける↓

暗転。明けるとパラケルスス、フライフィッシュ、悩めるミリアムが登場。

受付嬢[/話す]
 ……ふむ、ちと薄暗いな。
 灯りくらいもっと豪華にしても
 罰は当たらんと思うが。
フライフィッシュ[/話す]
 生活してる感じはあるのー。
 でも、住んでる感じはしないの。
パラケルスス[/話す/向き直る]
 んむ、研究設備の設置にばかり
 かまけて、生活空間などは
 ほとんど手入れしていないからな。
 そこは勘弁してくれたまえ。
悩めるミリアム[/話す]
 研究設備……?
 そういえば、パラケルスス先生は、
 主にどのようなことを研究対象に
 なさっているのですか?
パラケルスス[/話す]
 ……いいことを聞いてくれたね。
 我輩の修めた学問は数知れず、
 研究の対象もまた広い。
 しかしながらして、我輩の
 真の研究はただ一つ。
 真理の探究に他ならない。
 そして、真理を求めるために
 選んだのが、錬金術の研究なのだよ。
 マドモアゼル、錬金術とは何か、
 貴女はご存知だろうか?
悩めるミリアム[/話す]
 錬金術……
 冒険者のアルケミストさんたちが
 使う技術でしょうか?
 薬品の調合を行ったり、
 植物を強化したり……
パラケルスス[/話す]
 んむ。その認識は間違っていない。
 だが、我輩の求める錬金術とは、
 近くあってもやはり違うものであると
 いわざるを得ないだろう。
フライフィッシュ[/話す]
 ねえねえ、なんだか、
 あのお姉さんノリノリなの。
 受付嬢さんが何も言わないのが
 割とフシギなの。
パラケルスス[/話す]
 錬金術。
 その名の通り、元々は鉛などの卑金属
 ……価値の低いとされる金属を、
 価値ある黄金などへと作り変える事を
 目的として始まったものとされている。
 だが、それも一面の真実に過ぎぬのだ。
 何らかの事物を、より高みにある事物に
 変換することは、すなわち魂の純化を
 可能とする業に他ならない。
悩めるミリアム[/話す]
 魂の……?
 先生、一体何をおっしゃって
 いるのかが……
パラケルスス[/話す]
 虹は何故空に浮かぶのか
 不思議に思ったことはないかね?
 あれは光の中に含まれる、様々な種別の
 光が屈折して分かれ、あのような
 複数の色が見えるのだと言う説がある。
 また、様々な精霊が天に向かう道だ
 という説を唱えるものも、大地に水を
 もたらす大いなる蛇が通った痕だと
 言う説もある。
 我輩も過去に虹の美しさに惹かれ、
 光源と水蒸気を使って再現が
 出来ないものかと……
受付嬢[/話す]
 あー、おほん。
 すまんが、そろそろ本題に入っては
 もらえぬだろうか?
パラケルスス[/話す]
 んむ?
 あ、ああ、これはすまぬ。
 つい研究やら学問のこととなると
 熱が入ってしまってな。
 勉学に関しては、我輩の書斎で
 教育を行うとしようか。
 まずは環境を見てもらうべきだろうな。
 マドモアゼル、とりあえずは
 こちらに来てくれるかね?
悩めるミリアム[/話す]
 ええ、わかりましたわ。

悩めるミリアムがパラケルススの隣へ。
同時にホムンクルスが出現。

フライフィッシュ[/話す]
 あれ?
 なに、この子!?

 かーわいーのーっ♪
パラケルスス[/話す/音符]
 んむんむ。
 可愛いだろう可愛いだろう。
 我輩の作り出した傑作なのだぞ。
受付嬢[/話す]
 ……いや、そうではなくてだ。
 なぜミリアム嬢と我々を隔てるように
 そやつを出現させたのだ?
パラケルスス(外套を翻す)
 んむ。
悩めるミリアム(ブラックウィドウのエフェクト後、ドレス戦闘不能モーション)
 えっ、身体が……?
 力が入らない……!?
パラケルスス[/話す]
 美しく聡明なマドモアゼル、
 少々手荒な扱いになることを
 あらかじめ詫びさせていただこう。
 まぁ、長くはかからんよ。

 ついに、最後の材料が手に入った。
 これで我輩の賢者の石は完成する!
フライフィッシュ[/話す]
 ええっ!?
 なんなの?
 急に人が変わったみたいなの!?
受付嬢[/話す/汗2]
 パラケルスス、
 貴様何をたくらんでいる!
 賢者の石とは、一体なんだ?
パラケルスス[/話す]
 おや、賢者の石を知らぬのか。
 ならば、教えて進ぜよう。
 それは黄金を産みだすもの。
 未だ生み出されぬ第五の元素。
 賢者の石は人間の生き胆を取り出し、
 それを材料として使うのだよ!

一同、頭上に!マーク

受付嬢
 な、なんだとっ!
フライフィッシュ[/話す]
 そんなことしたら、
 ミリアムさんはどうなっちゃうの!?
パラケルスス[/話す]
 かわいそうだが、真理の研究のためだ。
 そこには人倫も法律も関係ない。
 我輩は感謝し、生涯その名を忘れまい。
 そう、我輩は彼女の犠牲をもって……
 賢者の石を完成させるのだ!
悩めるミリアム
 そんな……
 いや、たすけ……
受付嬢[/話す]
 その異様なまでの知識量、
 目的に対する過剰な追求性……
 パラケルスス、貴様はまさか……
パラケルスス[/話す]
 あぁ、我輩か?
 我輩はパラケルスス。
 偉大なる錬金術師にして、
 真理を目指す学究の徒、
 そして、この身はロアと呼ばれる
 存在としてこの世界に在る。
 この言葉に聞き覚えはおありかな?
受付嬢[/話す]
 ロアである事を自覚している……!?

※今までのイベントに参加していない場合

フライフィッシュ[/話す]
 ロア……ってなんなのー?
 悪いことをする人なの?
受付嬢[/話す]
 いや、そうではないのだ。
 ロアとは……
パラケルスス[/話す]
 ふむ、そこの冒険者殿も、
 ロアに関して何も存じないと見える。
 ミリアム嬢、貴女もだ。

 ならば、説明だけはするのが
 せめてもの礼儀となるだろう。
 ロアとは何か。
 それ自体は、我輩にも確証が
 あるわけではないが……
 十中八九、何者かによって生み出された
 本来は存在しない人物、
 または事物の事を指すのだろう。
受付嬢[/話す]
 いかにも。
 ロアとは紙芝居屋と呼ばれる人物が
 物語を語り、それを聞いた人々の
 心の中に共有された、物語の記憶に
 よって生み出される存在のことだ。
 ロア達は物語の登場人物であり、
 その元の物語に沿うように行動する。
 パラケルスス、貴様は自分の物語を
 自覚しているのか?

※先月までにイベントに参加している場合

フライフィッシュ[/話す]:
 ロア……ってなんなのー?
 悪いことをする人なの?
 ときどき遊びに来る人達とは
 同じじゃないの?
受付嬢[/話す]:
 うむ、生まれた経緯はおそらく
 同じ物なのであろう。
 ○○
 気をつけろ、こやつは今までの
 ロア達とは……

パラケルスス[/話す]
 他のロアに出会ったことはないが、
 興味深い所ではあるな。
 しかし、それよりはまず我輩の
 研究を優先すべきだろう。
 我輩は、真理を求め探求を続ける
 神秘の探求者の物語より生まれた。
 故に、本当のパラケルススという
 個人とは別の存在なのかもしれぬ。

 しかし、我輩もまたパラケルスス故に、
 真理の探究を望み、それを続ける。
 ただそれだけのことなのだよ。
パラケルスス[/話す]
 魔法無き世に生まれたはずの我輩が
 何故この魔法にあふれた世界に
 存在しているのか?

 そも、生命とは何か?
 人間とは何か?
 世界とは何か?
 我輩は何か?
 知れば知るほどに無知を悟り、
 疑問は尽きず、世界には謎と未知が
 大海のごとく満ち溢れている。
 それ故に、まずは一つ謎を解き明かす。
 そう、賢者の石によって!
フライフィッシュ[/話す/汗2]
 えっ、えっ。
 だめなの、それじゃミリアムさんが
 かわいそうなのっ!?
パラケルスス[/話す]
 如何にも。
 大事の前の小事と割り切ることは
 出来るはずもない。
 そのような戯言で罪が消える事も
 軽くなることもありえはしない。
 だが、その罪を背負ったとしても、
 我輩が探求を止めることはないのだ。
悩めるミリアム
 先生、あなたは……!?
受付嬢[/話す]
 ……。
 いかん、このままでは
 依頼人殿の身に危険が及ぶ!
 取り戻すぞ!

選択肢

>パラケルススに飛び掛る
>ミリアムに駆け寄る(後述、少量の台詞が追加)
パラケルスス[/話す]
 さぁ、マドモアゼル。
 始めようではないか、
 錬金術師パラケルススの
 最初にして最後の授業を!

パラケルススとミリアムが消える。

受付嬢[/話す]
 くっ……消えた、だと?
フライフィッシュ[/話す]
 あれっ!?
 パラケルススさんも、
 ミリアムさんも
 居なくなっちゃったの!?
受付嬢[/話す]
 どうやら、その本棚が
 隠し扉になっているようだな……
 これは、鍵穴か……!?
 どこかで鍵の代わりになる
 何かを見つけなければいかんな。

 依頼人殿が危ない、
 急ぐことにしよう!
 フライフィッシュ、
 ○○、
 鍵を探すのだ!

暗転。暗いまま、紙芝居屋の青いシルエットが表示される。

紙芝居屋
 ……。
 あれー、おかしいですね……
 なんだか、元のお話よりも
 ひときわ過激な子になっている
 気がします……
 物語から少しずつ
 ずれだしている……?
 いえいえいえ、そんなはずが
 あるわけが……

明ける。

ダウンタウン[edit]

西階段下にフライフィッシュ。
フライフィッシュに話しかける↓

フライフィッシュ[プレイヤーに向き直る /話す]:
 ミリアムさんを
 たすけにいかなきゃなのー!
 いっちゃうのー!
 やっちゃうのー!
フライフィッシュ[/話す]:
 あ、そいうなのそうなの、
 なんでもクエストカウンターに
 いくのー?

→選択肢へ。

なんでもクエストカウンター[edit]

入り口少し離れたところにフライフィッシュ。
フライフィッシュに話しかける↓

フライフィッシュ[プレイヤーに向き直る /話す]:
 ミリアムさんを
 たすけにいかなきゃなのー!
 いっちゃうのー!
 やっちゃうのー!

会話終了。

受付嬢に話しかける↓

受付嬢[/話す]:
 困ったことになったな。
 早いところ助けに行かねば、
 大事になってしまう。

会話終了。

アップタウン[edit]

中央西噴水前にミリアムはいない。

サファネのとなりにフライフィッシュ。
フライフィッシュに話しかける↓
誘導カーソルが出現。

フライフィッシュ[プレイヤーに向き直る /話す]:
 いそがなきゃなの!
 ミリアムさんを助けに行くのー!
 デスちゃんと一緒に行くの!
 なんだか危ない気がするのー!

会話終了。

東の民家前に受付嬢。
受付嬢に話しかける↓

受付嬢[プレイヤーに向き直る /話す]:
 やぁ、これはいかん。
 あのパラケルススの奴から、
 ミリアム嬢を助け出さなければ。
 さぁ行くぞ!

→本館へ移動。

本館[edit]

北西の暖炉前にフライフィッシュ。
フライフィッシュに話しかける↓

フライフィッシュ[/話す]:
 たいへんたいへん!
 ミリアムさん、いなくなっちゃったの!
 カギかぎ……
 鍵ってどこにあるのー!?

会話終了。

(9, 59)の受付嬢に話しかける↓

受付嬢[/話す/向き直る]
 くっ……
 まさか隠し扉とは、
 予想もできなかったぞ。
受付嬢[/話す]
 その本棚が隠し扉に
 なっているようだ……
 どこかで鍵の代わりになる
 何かを見つけなければいかんな。

 依頼人殿が危ない、
 急ぐことにしよう!

選択肢

どうしよう?:
 >鍵を探そうと提案
 >館内の探索を提案
 >心の声に耳を傾ける    (←カウンターにロアが全員揃っている場合のみ)

>鍵を探そうと提案

受付嬢[/話す]
 よし、何はともあれ、
 鍵を見つけ出さねばな。

会話終了。

>館内の探索を提案

受付嬢[/話す]
 うむ、この館を探せば
 何らかの発見があるだろう。

会話終了。


(9, 59)の受付嬢に再び話しかける↓

受付嬢[/話す]
 とりあえず、この部屋の中を
 調べてみようではないか。
 ○○、
 まずは一通り見て回るぞ。

→本館西の入り口より<恐怖の部屋>へ移動

>心の声に耳を傾ける↓

受付嬢[/話す]:
 ふむ?
 今何かあちらで物音が
 したような……少し見てくる。

暗転。明けると、受付嬢がいない。

???:
 なんだよ、水臭いなぁ。
 クルーのピンチなら、
 いつだってかけつけるよ!

正面にキッドが出現。
BGMが羅城門のものになる。

???:
 お姉ちゃんにも頼ってほしいな♪
 ということで、キッドさんを
 呼んできたよ♪

キッドの左手隣に玉藻が出現。

玉藻[/話す]:
 ご主人様、お疲れ様だよっ♪
 どうやら緊急事態みたいだけど、
 まずは何があったかおしえて!
フライフィッシュ:
 あ、キッドちゃんに
 玉藻ちゃんなのー♪
キッド[本棚に向き直る /話す]:
 ふんふん、なーるほど。
 つまり、あの隠し扉を開ける方法を
 探してるってことだな。
キッド[/話す]:
 つまり障害がそこにあるならば、
 海賊流に行かせてもらうよ!
 すなわち、即物的にぶっこわーす!
玉藻[本棚に向き直る /話す]:
 扉の裏に直接部屋はないようなので、
 今回は緊急措置としておっけーです。
 応援してますから、キッドさん、
 やっちゃえ~♪
キッド[通常攻撃]:      (情報待ち:普通に発砲。銃を回さない)
 ふぁいやー!

本棚に火煙のエフェクト。

玉藻[/話す]:
 ……あら?
 あら、結構効いたと思うけど、
 予想以上に頑丈な扉ですね。
キッド[/*汗1 呆ける]:
 ありゃー、ショック。
 火薬の量ケチるんじゃなかったかなぁ。
 とほほー、無駄弾かー。
玉藻[/話す]:
 いえいえ、結構効いてますよ。
 もう一回やったらいけるんじゃ
 ないかしら?

ガチャガチャというドアのSEとともに、本棚が開く。
パラケルススが出現。

パラケルスス[/話す]:
 んむ。何か騒がしいと思えば……
 もしやあれか、姉君たちだな?
玉藻[/話す]:
 え……?

間。

キッド[/*汗2 /話す]:
 おおっ!?
 な、なんで普通に出てきてるのさ!?
パラケルスス[/話す]:
 んむ。お答えしよう。
 
 ……やー、あれだけ可愛らしい
 声が聞こえてきたのならば、
 興味を持たずにいろと言う方が
 そもそも無理というものだろう。
 ……それに、わたしの姉妹ならば
 一度、話をしてみたかったのだ。
玉藻[/話す]:
 姉妹たち……
 つまり、あなたも自分の出自を
 理解しているのね?
パラケルスス[/話す]:
 んむ。
キッド[/話す]:
 隠し部屋から出てきたって事は、
 つまり覚悟できてるって事よね。
 お縄ちょうだいよー!
 あと、人質を解放しなさい!

間。

パラケルスス[/話す]:
 人質……?
 あぁ、ミリアム君のことか。
 彼女は無事だよ、まだ……な。
 まぁ待ちたまえ姉君。
 せっかく出会う事が出来たのだ。
 少しくらい、話に付き合って
 くれてもよいではないか。
キッド[/話す]:
 ……何が目的なの?
パラケルスス[/話す]:
 姉君たちも、わたしたちロアの存在に
 ついては色々と考えたのでは?
 そこに関して、意見を交わしたい。
玉藻[/話す]:
 確かに、気になりますけど……

間。

パラケルスス[/話す]:
 なに、この会話の最中に
 ミリアム君が危険な目に合う事は
 無いと保証しようではないか。
キッド[/話す]:
 んー。よっし、いいんじゃない?
 ここで嘘をつくような奴なら、
 最初っから何か仕掛けてるよ。
 あたしと、玉藻と、
 ○○の
 三人を一人で相手にするのは
 いくらなんでも無理だろうしね。
パラケルスス[/話す]:
 交渉成立、だな。
 ならば、一つ目の議題だ。
 我輩たちはおそらく、ロアと言う
 類似した存在であるわけだが、
 その容姿や外見特徴には類似点が
 みられない。これはあっているかな?
キッド[/話す]:
 あんた、わたしモードと
 我輩モードがあるんだね。
 なんかハカセって感じかなー。
 
 あ、そういえば、みんな共通だと
 思うけど、ロアって書いてある
 紋章があるんじゃないかな?
パラケルスス[/話す]:
 おお!
 姉君にもそれがあるのか!
 ちょっと失敬して……

間。

キッド[/*汗2 /話す]:
 ひゃっ、くすぐったいってば!
 いきなりどこさわってんのさ!
玉藻[/話す]:
 うーん……
 わたしにもあるけど、
 ここではみせられないかなー。
パラケルスス[/話す]:
 んむ。
 実は我輩も見せられない。
キッド[/*怒り1 /話す]:
 ちょっと!
 あたしだけさわられ損じゃないの!
 もー! 撃つぞー!?
パラケルスス/*はっ /話す]:
 ははは、そう怒るな姉君。
 妹の無邪気なスキンシップと
 思ってくれたまえ。
 さて、続いて二つ目の議題だ。
 おそらくは我輩の方がお二人よりは
 後になって生まれた身だが、
 身長等にはどうやら法則性は
 見られぬようだな。

間。

玉藻[/*縦線 /話す]:
 お姉ちゃんよりおっきいなんて……
パラケルスス[/話す]:
 いやいや、それは別に……
 
 いや、前言撤回させていただく。
 姉君はやはり姉君なのだな……
キッド[/話す]:
 ……?
 一体どこ見てしょげてるのさ?
玉藻[/話す]:
 あれ、なんだか落ち込んでる?
 お姉ちゃんに言ってみて?
 もふもふすれば元気になるよ?
玉藻[もふもふ]:
 ほーら、もふもふーっ
パラケルスス[/話す]:
 もふもふ……いいな、もふもふ。
受付嬢:
 おーい、先ほどの轟音は一体……?

暗転。明けると、受付嬢とフライフィッシュがいる。

受付嬢[/話す]:
 おお、そなたたちも来たのか。
 ……って、何をしておる!
 ○○!
 そやつを捕まえろ!
パラケルスス[/話す]:
 おっと、姉妹の会話はどうやら
 これにて閉幕のようだ。
 姉君たち、得難い時間を感謝する!
 では、これにて失礼!

パラケルススに七色煙のエフェクト。
パラケルススが消える。

玉藻[もふもふ]:
 あ……追いかけてください、
 ○○!
 出来れば、あの子を……

玉藻がエフェクトもなく消える。

キッド[/話す]:
 話しこんでたら、時間切れか~
 いまいちしまらない話だけど、
 あいつ、そんな悪党には
 見えなかったなぁ……?

キッドがエフェクトもなく消える。

受付嬢[/話す]:
 丁度よく鍵は空いている!
 奥の部屋に突っ込むぞ!
フライフィッシュ[/話す]:
 ミリアムさんを助けるのー!

暗転。暗いまま話している。

受付嬢:
 暗いから気をつけよ。
 しばらく行くと、小部屋がある。

BGMがイーストダンジョンのものになる。
コツコツという靴音のSE。
ガチャガチャというドアのSE。
暗いまま、紙芝居屋の青いシルエットが表示される。

紙芝居屋:
 よし、今のうちに……
 ……あ、あれ?
 ドア、しまっちゃいました。
 なんで開かないんでしょう?
 ……いえ、まずは原因究明が
 大事ですね。
 ロアが何でああなったのか、
 責任を持って突き止めなきゃです……

明ける。
→秘密の部屋へ移動。

恐怖の部屋[edit]

目の前の受付嬢に話しかける↓

フライフィッシュ[/話す]
 なんだか、気味の悪い部屋なの……
 ハニー
 フィッシュ怖い……
受付嬢[/話す]
 それにしても、先ほどからなんだか
 誰かの気配を感じるような……
 気のせいだろうか?

 ここは早く出て、違う部屋を……
フライフィッシュ[/話す]
 あれ?
 なんだか甘い香りがするの!
 あったー♪
 クッキーなのー。
 んー、おいしいの♪
受付嬢[/話す]
 あ、こら、フライフィッシュ、
 勝手に食べてはいかんと
 あれほど……
フライフィッシュ[/話す]
 んー…おいしいけど、
 フィッシュが作ったケーキの方が
 おいしいかもー♪
受付嬢[/話す]
 いやまぁ、確かにそなたの作った
 ケーキは美味いとは思うが、
 今はそれどころではなかろう?
フライフィッシュ[/話す]
 んー、もうちょっと他に
 おかしはないか気になるの。
 あれ、クッキーの下に敷いてある
 紙に何か書いてあるよ?
受付嬢[/話す]
 ん、どれどれ……。
 ○○も
 読んでみよ。
:
 紙ナプキンらしきものに、
 細かな字で雑にいろいろなメモが
 記載されている。
 どうやら、日記のようだ
 ……書いてあるのは近所の
 甘味どころの情報、食べたお菓子や
 ケーキの味の感想ばかり。
 最新の日記には、このように
 書かれていた。
 「スペアキーを探さなければ。
 何という不覚。
 「探しても探しても元の鍵が
 見つからない。そのうち鍵を
 取り替えなければいけないかも。
 今日はやけ食いせざるを得ない」
受付嬢[/話す/汗1]
 …あやつめ……
フライフィッシュ[/話す]
 紅茶があるならお砂糖も~♪
 このティースプーン、なんだか
 変わった形なのー……?
 あれ?
:
 フライフィッシュがカップから
 取り出したティースプーンは、
 明らかに鍵の形をしていた。

気の抜けたファンファーレがなる。

フライフィッシュ[/話す]
 もしかするとこれって、
 もしかするとあれなの!
 わぁ、フィッシュお手柄ー♪
 カギちゃんげっとなのーっ♪
受付嬢[/話す/ぼー]
 お、おおお。
 まさか扉の鍵をティースプーン
 代わりにして、その上で無くしたと
 思い込むだと……!?
 ま、まぁいい。
 とりあえずこの鍵を試して
 みようではないか。

→本館へ移動。

封じられた地下室[edit]

デスクのそばにフライフィッシュ。
部屋の奥の机のそばに受付嬢。
受付嬢、フライフィッシュに話しかける↓
受付嬢、フライフィッシュがプレイヤーに向き直る。

受付嬢[プレイヤーに向き直る /話す]:
 ふむ……やはりこの部屋は
 如何にも怪しいな。
 そうは思わんか、
 ○○。
フライフィッシュ[/話す]:
 この水槽、薄暗くて中はあまり
 良く見えないけど、中に何か
 入ってるみたいなの……?
受付嬢[/話す]:
 ふむ、いかにもな
 おかしな研究者の実験室、
 と言った塩梅か……
フライフィッシュ[/話す]:
 ん?
 あそこになにかあるのー。
 見に行くのー。

フライフィッシュが向かって左側の水槽に歩み寄る。
フライフィッシュが向かって右側の水槽に歩み寄る。

受付嬢[/話す]:
 あ、こらこら。
 こんな荷物が積みあがったところで
 そう動くと……

遠雷のSE。
同時に、右側の水槽内にリヴィングデッドが出現。

受付嬢[/話す]:
 ん?
 何の音だ?
 雷鳴のような、積み上げた
 荷物が崩れてくるような……

リヴィングデッドが水槽から歩み出る。
一瞬だけ暗転。同時に、キャーという悲鳴のSE。
明けると、受付嬢が水槽から離れた隅で「しゃがみこむ」モーション。
リヴィングデッドはいない。

受付嬢[/しゃがみこむ]:
 ……っ!
 ……っ!
フライフィッシュ[/話す]:
 これなんなの!?
 受付嬢さん、大丈夫なの?

受付嬢が立ち上がり、水槽に向き直る。

受付嬢[/いやいや]:
 ……っ!
 はぁっ、はぁっ!
 し、ししし、心臓がとびだして
 家に帰ったかと思った……!
 た、たたた、ただの人形に
 すすすぎんではないかかかか、
フライフィッシュ[/話す]:
 あっ、ほんとだ!
 お化けかと思ったら、
 お人形さんだったの。
 ……でも、なんだかこわいの。
受付嬢[/いやいや]:
 た、たたた、魂が、ないから、
 本物と、見分けがつかなかった……!
 なんで余がこんな目に合わねば
 ならんのだ……!
フライフィッシュ[受付嬢に向き直る /話す]:
 ねえねえ、机の上に
 いっぱいキラキラしてたり
 カチャカチャしてたりする
 道具があるんだけど、
 みーんな綺麗に整理してあるの。
 あと、何かメモしてあるんだけど、
 難しくてよくわからないの……
受付嬢[/疲れ]:
 ○○。
 すまんがそのメモとやらを
 読み上げてくれまいか。
 ……余は今ちょっとな、
 なんだ、その腰が抜けて……
 こら、なんだその、依頼人殿の
 危機なのだから急がぬか!
:
 きれいにカットされた紙に、
 走り書きではあるが、それなりに
 丁寧な文字で書き込みがあった。
 「ついに実験は完成する」
 「後一つ材料が揃えばいい」
 「我輩の理論は正しかったのだ」
 「秘密の実験室には、
  隠し扉の奥の小部屋を
  使う事にする」
 「専用の鍵を使うか、
  本棚の決められた本を
  指定通りの順に並べることでしか
  小部屋に入ることができないし、
  扉が本棚に偽装されているのは
  かなり気に入った」
 「本の順番は、以下の通り……」
受付嬢[/話す]:
 うむ、犠牲は大きかったが、
 あの隠し扉を開ける方法は
 わかったようだな。
フライフィッシュ[/話す]:
 ○○さん
 すごいのー♪
 ミリアムさんを助けに行くの♪

暗転。明けると、2人が元の配置。
→本館へ移動。

本館[edit]

北西の暖炉の前にフライフィッシュ。
フライフィッシュに話しかける↓

フライフィッシュ[/話す]:
 ほむほむちゃん、隠れてないかな?
 扉を開ける方法も
 わかったし、あとは行くだけなの♪
 準備が出来たら
 フィッシュも呼んでほしいの♪

会話終了。

東西の部屋に入ろうとする↓

受付嬢[-]:
 時間が無いんだ。
 早いところ、ミリアム嬢を
 救い出さねば。

会話終了。

目の前の受付嬢に話しかける↓

受付嬢[/話す]
 よし、先ほど見つけたアレで
 カギを開けるとしよう。
 任せたぞ。

選択肢

どうしよう?:
 >鍵を使う
 >心の声に耳を傾ける    (←カウンターにロアが全員揃っている場合のみ)

>鍵を使う↓

受付嬢[/話す]
 よし、鍵があいたな。
フライフィッシュ[/話す]
 ミリアムさんを助けるのー!
受付嬢[/話す]
 ○○、
 先に入ってくれ。
 フライフィッシュもだ。
 余がしんがりを務めよう。

暗転。暗いまま、紙芝居屋の青いシルエットが表示される。

紙芝居屋
 ……あ、あれ?
 ドア、しまっちゃいました。
 なんで開かないんでしょう?
 ……いえ、まずは原因究明が
 大事ですね。
 ロアが何でああなったのか、
 責任を持って突き止めなきゃです……

→秘密の部屋に移動。

>心の声に耳を傾ける→先に同じ。

秘密の部屋[edit]

パラケルスス、受付嬢、フライフィッシュに話しかける↓
BGMがノース中央山脈のものになる。

パラケルスス[/話す]
 ようこそ諸君、我輩の研究室へ。
 茶などでもてなすべきかもしれぬが、
 今は勘弁してくれたまえ。
:
 小部屋の中にはいくつかの実験器具と
 紙束、本や筆記具はあるものの、
 手術台や刃物などはない。
フライフィッシュ[/話す]
 ミリアムさん、無事なのー?
悩めるミリアム[/話す]
 ……ええ。
パラケルスス[/話す]
 我輩はこの時を待っていた!
 そう、すべての条件がそろうこの時を!
受付嬢[/話す]
 パラケルスス・ロア!
 罪なき市民の命を危険にさらす
 その行いは、許すわけにはいかん!
フライフィッシュ[/話す]
 ……?
パラケルスス[/話す]
 賢者の石は……
 (ちら)
 んむ、大いなる力を
 この我輩に与えるのだよ!
 その力をもって、犠牲をもって
 我輩は真理に到達するのだ!
受付嬢[/話す]
 ○○……
 あやつが大きな身振りで叫んだら、
 ”今入ってきた入り口に向けて
 手を伸ばして、触れたものを
 力いっぱい部屋に引きずり込め”
 ……いいな?
パラケルスス[/話す]
 さぁ……
パラケルスス(外套がはためく)
 時は、満ちた!
受付嬢
 今だ!
:
 入り口の引き戸にむけて
 手を伸ばし、そこで触れた何かを
 力いっぱい引っ張り込んだ!

紙芝居屋入場。

紙芝居屋
 ……あれ?
 あれれ、これはもしや……
 罠……でしたか。
受付嬢[/話す/汗2]
 ふぅ、パラケルススめ
 無茶をさせおって……
 相談の時間も何も
 とれなかったではないか。
 ○○……
 フライフィッシュ、
 助かったぞ。
フライフィッシュ[/話す]
 え?
 えっとー、あれー?
 このお姉さんは、どちらさまなの?
パラケルスス[/話す]
 さて、ではここで問題だ。
 ミリアム嬢、紙芝居屋殿、
 ○○殿も、
 どういう事だったのか、
 仮説を立てて見てはどうであろうか?

選択肢:つまり…

>受付譲と錬金術師が組んでいた?
>ミリアムを傷つける気はなかった?
>紙芝居屋を捕らえるための演技?

>受付譲と錬金術師が組んでいた?

:
 受付嬢とパラケルススがあらかじめ
 結託していたのだろう、と答えた。
フライフィッシュ[/話す]
 あっ、この甘い匂い、
 思い出したの!
 この前カウンターに来て、
 受付嬢さんと話し込んでた
 お客さんなのー!
 変装してたけど、ケーキのあまーい
 においは一緒のままなの!
パラケルスス[/話す]
 んむ、事前に相談済みでね。
 なかなかの観察力と推理力だ。

以下共通へ接続

>ミリアムを傷つける気はなかった?↓

:
 ミリアムを傷つける気は
 初めからなかったのだろう、と答えた。
悩めるミリアム[/話す]:
 ええ、その通りです。
 この部屋に通されてから、
 済まないがしばらく人質を演じて
 欲しいと……どうやら、
 そこの紙芝居屋さんを捕まえるための
 囮にされたようですね。
パラケルスス[-]:
 んむ、二人とも洞察力が高い。
 もっと怖がらせてしまうかと思ったが、
 ミリアム嬢が理性的な人物で
 非情に助かったよ。

>紙芝居屋を捕らえるための演技?

:
 紙芝居屋を捕らえるために、
 一芝居うったのだろうと答えた。
受付嬢[/話す]
 その通り。
 とはいえ、こやつは事前に打ち合わせも
 せずにいきなり誘拐騒ぎなどを
 おこしおったから、余としては
 気が気でなかったよ。
受付嬢(以前の選択肢で「ミリアムに駆け寄る」を選んでいた場合)
 リスクは低かったが、もし
 ○○が
 カッとなってとびかかっていたら
 台無しになっていたかもしれん。
 かといって、どこかから観察している
 だろう紙芝居屋に見破られても困る。
 それ故に、二人には黙っていたのだ。
 すまんな、苦労をかけた。

紙芝居屋[/*汗2 /話す]    (メモ:「ミリアムを~」時、/*笑い)
 むむむ……これは完全に
 してやられましたね。
 これでは完全にまな板の上の鯉です。
受付嬢[/話す]
 こちらとしても、聞きたいことは
 色々とあるのだが……
 まずはこやつが先約でな。

(パラケルススの姿が一瞬点滅)

パラケルスス[/話す]
 紙芝居屋殿、いや、この場合は
 我が母君と言うべきか?

BGMがbgm_1022になる。

悩めるミリアム[/話す](頭上に!マーク)
 母君……ロア……紙芝居……
 あの時聞いた錬金術師のお話、
 まさか、先生は……!
紙芝居屋[話す]
 ええ、そのとおりなんですよ
 そちらのお嬢さん。
 この子は、私が作った物語と、
 それを聞いた皆さんの心から
 生み出された人物……ロアなんです。
 母親、というのも妙な気がしますけど、
 パラケルススちゃんから見ると、
 確かにそうなってもおかしくは
 ないですねぇ。
パラケルスス[/話す]
 母君……。
 あなたは、我輩がこの世界に
 出現した時、嬉しかっただろうか?
紙芝居屋[話す]
 ……?
 当たり前じゃないですか。
 貴方たちを生み出すことは、
 私の目的なんですよ?
パラケルスス[/話す]
 そうか……それは良かった。

 我輩も、研究の結果生み出した
 ホムンクルスが動き始めた時は
 本当に嬉しかったのだ。
 我輩が動き始めた時に、母君に
 嬉しく感じてもらえたのかどうか、
 それだけが知りたかったのだ……

(パラケルススの姿が一瞬点滅)

フライフィッシュ[/話す]
 ほむん……くるる?
 ほむん、ほむむ……
 ほむほむ?
パラケルスス[/話す]
 んむ。ホムンクルス、だ。
 我輩の傑作だからな。
 とてもかわいいだろう?
フライフィッシュ[/話す]
 うん♪
 ほむほむ、かわいいのー♪
パラケルスス[/話す/音符]
 んむんむ。
 ……我輩は考えた。
 この身は実在する物質でありながら、
 ある意味実体とは言い切れない。
 母親の胎から産み育てられたという
 ものでもなく、ある日突然、
 我輩は錬金術師パラケルススとして
 この世界に存在していた。
 我輩を生み出した存在は、
 何を思い、何を狙い……そして、
 どんな気持ちで産み落とされた
 我輩を見ているのであろうか?
 まず、何よりも知りたかったのは、
 その事なのだよ。
受付嬢[/話す]
 パラケルスス、そなたと言う奴は……
 それならば、先に言えと言うのに。
パラケルスス[/話す]
 んむ?
 いや、我輩が調べた限りでは
 そちらの面々は母君と因縁があり、
 捕まえる所までは協力できると
 思ったが、それ以上は求めるのも
 酷な話かとだな……?
フライフィッシュ[/話す]
 ねえねえ、
 ぱらけるする……じゃなくって、
 パラケルススさんの目的って、
 もしかして、
 「お母さんに会いたかった」

 ……ってことなのかな?
紙芝居屋[話す]
 ……パラケルススちゃんが、
 そこまで私のことを思ってくれている
 とまでは思い至らなかったですね。
パラケルスス[/話す]
 母性への思慕?
 あぁ、そうだな。
 そう言いかえることも可能であろう。
 だが、我輩は本能に打ち勝ち、
 己が見出し、己が決めた存在意義である
 知的欲求と探究心を満たすことを
 選んだのだよ。

(パラケルススの姿が一瞬点滅)

パラケルスス[/話す]
 そう、我輩がホムンクルスを生み出し、
 その活動を近くで観察し続けるように、
 我輩を生み出した母君もまた、
 我輩のことをどこかから見ていると
 推測し、接触できるようになるには
 どうすればいいのかを考えた。

(パラケルススの姿が一瞬点滅)

パラケルスス[/話す]
 それが、己の物語の枠を飛び越え、
 本来ありえない行動をとることで
 観察者の注意を引くという……

 ある種、子供が行うような
 他愛ない実験なのだよ。
 なんでもクエストカウンターの
 諸君と、ミリアム嬢には色々と
 迷惑をかけてしまったが、
 これで我輩の目的は一つ達成された。
 物語から生まれ、物語に縛られる
 ロアという宿命に対する英知の勝利。
 運命に対抗する武器としての実験!
 そして陶酔と渇望!
 そう、我輩は自分に打ち勝ったのだよ。

(パラケルススの姿が二度点滅)

紙芝居屋[話す]
 そこまでして……
 ……っ!

 い、いけません!
 そんなことをしたらあなたの
 存在に矛盾が……!
悩めるミリアム[/話す]
 先生のお姿が、時折見えなくなったのは
 もしやそういう事……!
パラケルスス[/話す]
 んむ……
 どうやら、無理をし過ぎたようだ。
 これが消滅……死というものか。

(パラケルススの姿が一瞬点滅した後、がくりと膝を折る)

パラケルスス
 くっくっく……そうか、
 これが恐ろしいという事か。
 あぁ、人が死を恐れ、
 久遠を求める理由がようやく
 理解できた気がするよ。
 これは……怖い、な……
紙芝居屋[話す]
 あ……なんで……
悩めるミリアム[/話す]
 パラケルスス先生、
 あなたは、研究のために己を犠牲にし、
 その結果消えていくのですか……?
パラケルスス
 あぁ、マドモアゼル。
 貴女には師らしいことの
 一つもできていないね。
 これでは、教師失格だな。
 んむ、私は消える。
 それは恐ろしい事だが、
 何もわからないままよりは、
 少しだけ良いのではないかと思うのだ。
 私が成したこと、知ったことは、
 ここにいる君たちが知ってくれた。
 私が知りたかったことは、
 もう母君の口から知ることができた。
 前者は、君達の中に残る。
 後者は、私の中に在るのだから。
 ……一つだけ、これから何かを学ぶ
 貴女のために忠告をさせてもらおう。
 外に飛び出すことを恐れてはいけない。
 フラスコでも、籠でも、殻でも、
 家門の掟でも、常識だろうと、
 自分の知る領域の中だけに留まり
 続けるだけでは、何も始まらないのだ。
 ……わずかな時間でしかなかったが、
 この出会いが貴女にとっての小さな
 ”金”であることを祈る。
悩めるミリアム[/話す]
 先生……
フライフィッシュ[/話す]
 ……フィッシュには、
 難しくてわからないの。
 でも……。
 でも……寂しくて、ヤなの。
受付嬢[/話す]
 パラケルスス……
 まったく、完全に余をあざむいたのは
 そなたが初めてかもしれんぞ。

 消えてしまうと知っていれば、
 協力などはしなかったものを……
パラケルスス
 ははは……それは、すまない、
 騙したわけではないのだ。
 ただ、すべての可能性を
 正直に話したわけではないが、ね。
 ……全てを語れば、止められるだろう
 という予想はついていたのでね。
 残念ながら、我輩は研究のために
 全てを犠牲にしても構わないのだよ。
 必要であれば、本当にミリアム嬢を
 犠牲にしたかもしれない。

 それが、単に今回は我輩の存在を
 危険にさらしていたというだけさ。
受付嬢[/話す]
 ……この、嘘つきめが。

 フライフィッシュ、
 ○○、
 すまなかった。
 今回は余が状況を見切れず、
 そなたたちに片棒を担がせてしまった。
パラケルスス
 全ての原因は我輩だ。
 マドモアゼル、貴女が気に病む
 事ではないのだよ……
受付嬢[/話す/怒り2]
 馬鹿ものっ!
 余が怒っているのは、
 そういう事ではないのだ!
 そなたの存在や生まれが
 何であろうとも。
 そなたには魂があり、
 それはそなた自身の命に違いない。
 それを掛け金にし、自分の研究のために
 使いきってしまうそのたのうかつさに
 怒りがわいているのだ!
 そして、それに気づけずにいた
 己のふがいなさにも、だ。
パラケルスス
 そうではない。
 そうではないのだよ、マドモアゼル。
 我輩は確かに、そういうものとして
 生み出されたのかもしれない。
 しかし、そんな我輩にだって
 恐れもあるし、自分の意思もある。
 うかつに命を失うのではない。
 我輩は自分で考え、恐れ、悩み、
 それでもこうするという事を、
 自分の意志で決めたのだ。
 ……その決断は誰にだろうと
 否定されたくはないのだよ。

BGMが風の音になる。

選択肢:どちらの意見に賛同する?

>パラケルススを叱る
>パラケルススの決意を認める

>パラケルススを叱る

:
 だからこそ、結果的に命を粗末にして
 他人を悲しませたことが悪いのだと。
 残されたホムンクルスはどうするのかと
 パラケルススを叱った。
パラケルスス
 ……そう、か。
 そう、だな……。
 我輩は、自分の事ばかりで、
 他人の事を気にしていなかったのか。
 あぁ、そうか。
 ○○、
 ……ありがとう。
 これが、後悔というものか。
 こんな気持ちは、初めてだよ、
 もっと早く会えていたら、
 別の道が見つかったのかも、
 しれない、なぁ……

※以下共通へ接続

>パラケルススの決意を認める↓
BGMがタイタニアのテーマになる。

:
 結果的に命をおとすことになっても、
 自分の意志で決めた事ならば
 自分はパラケルススを認める、と
 告げることにした。
パラケルスス
 ……あぁ、ここに一人。
 我輩を理解してくれる人物がいた。
 いや、理解などされなくてもいい。
 ただ、認めてくれたのならば、
 それだけが、嬉しい……
 わが友よ、
 ○○よ、
 ありがとう……。
 もう会えなくなってしまうのが、
 本当に、心残りだよ。
 ……あぁ、今ならば、
 心の底から言う事が出来る。
 死ぬのは、嫌だ……な。

※以下共通へ接続


パラケルスス
 ……母君。
 そこにいるだろうか。
 わたしの声が、聞こえるだろうか?
紙芝居屋[/話す]
 ここに……いますよ。
 そして、私の名前は
 アイリス……といいます。
 私だけがあなたの名前を
 知っているのは、不公平ですからね。
パラケルスス
 最後に……
 二つだけ、望みがある。
紙芝居屋[/話す]
 叶えられるかは、わかりませんけど……
 わたしの大事なロアの願いです。
 聞かせてください。
パラケルスス
 一つ。
 もう、闇雲にロアを生み出すのを
 止めていただけないだろうか。
 貴女の目的は分からないが、
 我輩のような存在を生み出し続けても、
 何かの実を結ぶとは思えないのだ。
 それに、貴女の娘として言わせて
 もらいたいのだが……我輩は……
 いや、わたしは、この世界に
 産み落とされてから今まで一人だった。
 ホムンクルスがいてくれたから
 まだ良かったものの、正直に言えば
 とても……とても寂しかったのだ。
 わたしは、母君の傍にいたかった。
紙芝居屋[/話す]
 そう……でしたか。
 寂しい思いを、させちゃいましたね。
パラケルスス
 わかってくれたら、いい。
 そして、二つ目。
 もうすぐ、わたしは消えてしまう。
紙芝居屋[/話す]
 ……そうです、ね。
パラケルスス
 ……わたしの推論では、
 たぶん可能ではないかと思う。
 ……母君、どうかもう一度、
 私を産みだしてほしい。

一同頭上に!マーク

パラケルスス
 無理な願いかもしれない。
 愚かな願いかもしれない。
 だが、わたしはもう一度この
 かけがえのない機会を得たい。
 母君。わたしは……
 貴女にとっての”金”に
 なることができたのだろうか?

パラケルスス消滅。

悩めるミリアム[/話す]
 せん……せい?
 ああ……
 あああああ……
 どうして……どうして。
フライフィッシュ[/話す]
 ……あ、ほむほむ。
:
 ホムンクルスは、先ほどまで
 パラケルススが存在していた空間で、
 何かを探す様にうろうろとしている。
フライフィッシュ[/話す]
 ……ほむほむ、いっしょにいこ?
 今日から、フィッシュがお友達なの。

 パラケルススさんが帰ってくるまで、
 いっしょに遊ぶの。
受付嬢[/話す]
 ……紙芝居屋、いや、アイリス。
 一緒に来てはもらえるかな?
紙芝居屋[/話す]
 ……自分で、歩けます。
 逃げたりなんかしませんから、
 安心してください。
 受付嬢さん……
 ○○さん……
 私は、何をしているのでしょうね……
 今まで、迷う事なんかなかったのに。
 なんで……

紙芝居屋、退室。

受付嬢[/話す]
 ミリアム嬢、今回はそなたを
 騙して連れてきてしまうような
 ことになってしまった。
 たいへん申し訳ない。
 安全を確認してはいたのだが、
 その上でも大変な失礼をした。
 依頼料は不要だし、
 その上で教師に関しての依頼は
 責任を持って果たさせていただく。

 それで、今回の事については
 許してはもらえないだろうか。
悩めるミリアム[/話す]
 ……いえ、怒ってはいません。
 それに、あの方は確かに
 様々な問題を抱えてはいても、
 素晴らしい先生でした。
 本来は許すも許さないもありませんが
 ……一つお願いがあります。
受付嬢[/話す]
 ほう、なにかね。
 余ができる事ならば、
 極力優先して承ろう。
悩めるミリアム[/話す]
 パラケルスス先生が最後に
 おっしゃられていた言葉……
 わたしを産みだしてほしい、と。
 今までの話を聞く限り、
 あの言葉は比喩ではありませんね?

 この場にいた者の一人として、
 パラケルスス先生がもう一度
 生み出されるときに、わたくしも
 立ち会わせてくださいませ。
受付嬢[/話す]
 ……わかった。
 ○○……
 すまぬが、ミリアム嬢を
 なんでもクエストカウンターまで
 送り届けてくれぬか。

→ダウンタウン(西階段下)に移動

アップタウン[edit]

中央西噴水前に悩めるミリアム。
ミリアムに話しかける↓

悩めるミリアム[プレイヤーに向き直る /話す]:
 さて、困りましたわね……
 この街には、もうわたくしの
 師となるべきお方はいないのかしら?
悩めるミリアム[/話す]:
 ロアとはなんなのか、
 わたくしには理解できない事
 かもしれません……
 でも、たとえそうであっても、
 このまま引き下がることが、
 出切るはずはありませんわ……!

会話終了。

ダウンタウン[edit]

目の前のフライフィッシュに話しかける↓

フライフィッシュ[/プレイヤーに向き直る /話す]:
 ねえ、ねえ、
 ほむほむちゃん、寂しくないかな。
 はやく、パラケルススちゃん、
 帰ってくるといいの……
 あ、そうなのそうなの、
 なんでもクエストカウンターに
 いくのー?

→選択肢へ。

なんでもクエストカウンター[edit]

フライフィッシュに話しかける↓

フライフィッシュ[/話す/向き直る]
 ねえ、ねえ、
 ほむほむちゃん、寂しくないかな。
 はやく、パラケルススちゃん、
 帰ってくるといいの……

会話終了。

ミリアム or 受付嬢に話しかける↓
暗転。明けるとホムンクルスが出現し、紙芝居屋が入場。

悩めるミリアム[/話す]
 紙芝居屋さん……
受付嬢[/話す]
 ……どうやら、来たようだな。
紙芝居屋[/話す]
 逃げも隠れもしません……よ。
 私の大事なロアを、こんなことで
 失いたくはないですから。
 あの子の物語は、ここで終わってしまう
 ようなことがあってはいけないんです。
 だから、みなさんにも協力を
 お願いしたいんですよ。
受付嬢[/話す]
 そのことに関しては、協力することに
 何の異論もないのだが……
 いくつか気になることがあるのだが、
 少し聞かせてもらえぬかな?
 ロアを生み出す、という事にどのような
 仕掛けがあるのかは、余には
 計り知れんこともあるだろう。

 パラケルススの再生が可能か不可能か、
 そなたがここに来たことからも、
 再生の可能性は高いのだろう。
 だが、それでも疑問に思う事はある。
 一つ目。再生できたとして、新しく
 生み出されたパラケルススは、
 あの時消えたパラケルススと同一の
 存在と言えるのだろうか?
 二つ目。ロアはそなたが物語ることで
 この世界に現れる。
 では、それぞれが一体しか現れていない
 のは何か理由があるのか?
 パラケルススが同時に二体、三体と
 出現してもおかしくはないのではないか?
紙芝居屋[/話す]
 一つ目の答えとしては、同じ子です。
 一度存在が確立したロアを
 もう一度生み出すことは
 理屈としては難しくありません。
 ロアは生まれやすい様に、
 魔術的な仕掛けをしていてですね……
 容姿や性格は最初に語った時点で
 決まってしまいますし、その個体の
 同一性が保たれるようになっています。
 誰が言ったか、類推(るいすい)の魔……
 とでも言いましょうか。
 空を流れる雲の姿が、
 鳥や動物に見えたことはありませんか?
 一度、「そういうものだ」と認識したら、
 見直しても、理性では違うと分かって
 いても、一度認識したものに
 見えてしまう、なんてことがあります。
紙芝居屋[/話す]
 ロアの存在は、それに少し似ています。
 皆が「こんな人だな」と認識したら、
 もう一度生み出されたときにも
 「こんな人」であることは変わらない
 ……という事になります。
 二つ目の答えにもなりますが、
 これがないと、みんなが思い思いに
 想像した存在がてんでバラバラに
 出現してしまうことになるか……
 存在を維持する「力」がまとまりきらず
 この世界に出現出来ない状態のまま
 終わってしまう可能性が高いからです。
 まぁ、一人だけでロアの具現化を
 可能とするくらい、想いの力にあふれた
 人がいれば、その人なりのロアが
 そこに現れる可能性は……
 多少、あるかもしれませんけどね。
受付嬢[/話す]
 むぅ……
悩めるミリアム[/話す]
 ロア……とは、一体何をもって
 自らを構成しているのですか?
 受付嬢さんも、助手さんも、
 ○○さんも
 ご存知ではないのですか?
紙芝居屋[/話す]
 種も仕掛けもありますから、
 ずっと秘密にしてたんです。
 でも、こうなってしまっては
 お話できるところは、
 正直に話さないといけませんから。
 ロアとは、
 「その人物はどのような人物か」
 という内面の存在と、
 「その物語の中で何を成したのか」
 という外部の存在の、
 二つの記憶から成り立っています。
 お祭りで作る張り子の人形を
 想像してくれますか?
 竹ひごや、針金で骨組みを作って、
 そこに紙や糊を貼り付けて、
 形を作り出していくあれです。
フライフィッシュ[/話す]
 あ、フィッシュ、それは知ってるの!
 この前学校でみんなとお面を
 作ったのー♪
悩めるミリアム[/話す]
 そんな……単純な物なのですか?
 紙芝居屋[/話す]
 竹ひごや針金で作られた骨組みが
 ロアの内面の存在。
 紙や糊にあたるのが、外部の存在と
 言う扱いになります……もちろん、
 そんな簡単な物じゃないんですよ?
 あくまでも考え方の参考として、です。
 今回、パラケルススちゃんが消えたのは
 物語の中で語られた「何を成したか」
 という部分と本人の行動に違いが出て、
 「物語を聞いた人々の中の認識」と、
 「実際の行動を見た人々の中の認識」に
 大きなずれが出来てしまい……
 ロアとしての同一性が保てなくなって
 しまったのが、あの子が消滅した
 原因なのでしょう。
受付嬢[/話す]
 では、それをどう修復するのだ?
 ○○だったら
 どう考える?

選択肢:どう答えようか?

>壊れたのは「外側」だけなのでは?
>矛盾しない様にすればいいのでは?

>壊れたのは「外側」だけなのでは?

紙芝居屋[/話す]
 その通りです!
 あの子の内側の部分は、
 まだ残っています。
 見えなくなっているだけなんです。

※以下共通に接続

>矛盾しない様にすればいいのでは?

紙芝居屋[/話す]
 その通りです!
 壊れた原因を取り除くか、
 あるいは回避するのですね。

※以下共通に接続


フライフィッシュ[/話す]
 ほむほむちゃん、もうちょっとで
 ほむほむちゃんのお母さんが
 かえってくるのー♪
紙芝居屋(紙芝居装置が出現)
 準備が出来たようですね。
 では、お願いします。
 みなさん、集まってください。

暗転。明けると、カウンター内のアルマたちが紙芝居屋の前に集まっている。

紙芝居屋
 ええ、では……

BGMがイーストダンジョンのものになる。

紙芝居屋(語り手モーション)
 さあ、みなさん。
 行く人、来る人、お暇な人、
 是非是非足を止めて
 お聞きになってくださいな。
 此度語りますは科学者の物語。
 魔法の無い世界に生まれなお、
 神秘を求めた錬金術師の
 物語でございます。

暗転。明ける。

紙芝居屋[語る]:
 たくさんの貴族の子女たちが
 天才錬金術師の元を訪れ、
 弟子になりました。
 しかし、その錬金術師の
 弟子になったものは、
 誰一人と帰らなかったのです。
 あるものは研究に没頭しているから
 帰らないのだと言い、
 あるものは錬金術師が
 賢者の石の材料に人間を
 使っているのだと言いました。
 また、賢者の石なんてものは嘘で
 誰も金など生み出せないとさえ
 言われました……

BGMがスノップ追分のものに     (メモ:黒書架ルート?ECOタウン跡)

紙芝居屋[語る]:
 しかーし! 錬金術師はそんな噂も
 どこ吹く風、弟子や仲間と共に
 未知の事柄を解き明かす為の
 実験を繰り広げていたのです!
受付嬢[/話す]
 物語が……変わった……?
紙芝居屋
 ある時、錬金術師が亡くなったと
 噂が流れました。
 あまりに危険な実験で、
 命を落としたのだと言われました。
 秘密を知ろうとした何者かに
 命を狙われたのだとも噂されました。
 それから錬金術師の弟子たちは
 続々と戻ってくるようになりました。
 ただ、誰一人として
 「黄金を作ろうとしていた気持ち」
 を覚えているものはいないようでした。
 ……弟子たちは嘘をついていました。
 実のところ、研究も実験も終わっては
 居なかったし、錬金術師も無事でした。
 弟子たちや仲間たちの努力で、
 危ないところで助けられたのです。
 弟子たちは錬金術師の元で得た
 知識や大事な思いを胸に秘め、
 それぞれの故郷へ戻りました。

 錬金術師は今日もまた、
 探求を続けているのだそうです。

パラケルススが復活。

悩めるミリアム[/話す]
 パラケルスス先生!
受付嬢[/話す]
 ロアの、再生……か。
パラケルスス[/話す]
 ここは……
 我輩は……

ホムンクルスがパラケルススに駆け寄る

パラケルスス
 ……!
 おお、我が娘よ、
 愛しき被造物よ、久しいな。
 んむ、思い出した。
 我輩は……
 受付嬢殿、ミリアム嬢。
 ○○。
 迷惑をかけてしまったな。
 助手殿は、ホムンクルスの世話を
 してくれていたようだな、
 大事な我輩の娘だ、感謝するぞ。
 そして……母君、貴女ならば、
 何度でもわたしを生み出してくれると
 信じていましたよ。
紙芝居屋
 もう……そういう生意気を言う子には
 お仕置きなんですからね?
 それに、お話はまだ終わってないんです。
 無茶な実験に少し反省した
 錬金術師は、彼女を助けてくれた
 ○○さんの
 心に寄り添って、
 おとなしく真面目に過ごしましたとさ。

色とりどりの光が舞う。
BGMがスノップの山道のものになる。

パラケルスス[/話す]
 んむ?
 我輩の何かが何だかカチッと
 変わったような……?
受付嬢[/話す]
 ほぅ、そのような方法もあるのだな……
 まぁ、余がやろうとしていたことと
 大きく差はないだろう。
 パラケルスス、それはそなたの存在の
 拠って立つところを、多数の人々の
 心の中に在る記憶から、
 ○○の心に
 変えた……と思って問題ない。
紙芝居屋
 あなたみたいな無茶する子は、
 誰かの心にしばりつけておかないと
 いつ消えちゃうかわからないから。
 ……私にも落ち度は多いとはいえ、
 けっこう怒ってるんですからね?
 あと、私をだましたことについては
 受付嬢さんともども不問にしますけど、
 茶番に付きあわせてご迷惑をかけた
 ○○さんと
 ミリアムさんと助手さんには
 おわびとお礼くらいするものですよ?
パラケルスス[/話す]
 ……んむぅ。
フライフィッシュ[/話す]
 フィッシュねー、あのねー、
 ほむほむちゃんがほしいのー!
 ちゃんとお世話するのー!
パラケルスス[/話す]
 この子はわたしのだぞ?
 そんな目で見られてもやらんぞ!
 ……しかし、だ。
 我輩の眼鏡にかなったものであれば、
 この子を嫁に出さんでもないっ!
フライフィッシュ
 ほんと?
 フィッシュ、がんばるのっ!
 ハニー
 フィッシュもがんばるから、
 いっしょにほむほむのお世話するのー♪
パラケルスス[/話す]
 ○○さんに
 ミリアム嬢、君達には色々と
 迷惑をかけてしまった。
 しかし、それを承知で言えば、
 君達の行動は理性を失わず、
 感情を失わず、尊厳を失わず
 学究の徒としてふさわしい
 ふるまいであったよ。
悩めるミリアム[/話す]
 いえ……短い時間でしたけれど、
 学ぶとは何か、知るとは何か、
 わたくしが今までに考えもしなかった
 様々な事を目の当たりにして、
 目の前が少し開けた気がします。
 ですから、あなたはやっぱり
 わたくしの先生にふさわしい方ですわ。
パラケルスス[/話す]
 そう言ってもらえると、ありがたい。
 マドモアゼル、貴女もまたこれからは
 貴女の道を進むと良いだろう。
 さて……
 ○○。
 せめてもの礼として、
 というよりは、なんだ。
 んむ、これから世話になる相手でも
 あるわけだし……なんだ。
 我輩とお揃いの帽子だ。
 もし気にいってくれたら、
 んむ、その、嬉しいな。

選択肢

どうする?:
 >パラケルススの帽子(紺)
 >パラケルススの帽子(白)
 >パラケルススの帽子(赤)

>パラケルススの帽子(※)↓
パラケルススの帽子(※)を入手。
各経験値1500を取得。
思い出のしおりを入手。
◆パラケルスス・ロアを入手。

パラケルスス[/話す]
 んむ。
 せっかくお揃いなのだから、
 大事に使ってくれると
 ありがたいのだ。
パラケルスス[/話す]
 む、我輩の体がどこかに
 位相を変えている……?

 なるほど、見えてきた。
 これが……
 貴方の、心というものか。
 これからもよろしく頼む。
 では、またお会いしよう!

パラケルスス&ホムンクルス、退場。

受付嬢[/話す]
 ふぅ、パラケルススに関しては
 これで一件落着、か。
 さて、紙芝居屋よ。
 そろそろ、話を聞かせてもらおうか。
紙芝居屋
 どこから、話したものでしょうねー……
 ちょっとまとめる時間を下さい。
 絶対に、逃げたりはしませんから。
 また、ここでお会いしましょう。

暗転。明けると、紙芝居屋がいない。    (メモ:一瞬・・・)
→なんでもクエストカウンターへ移動。

アップタウン[edit]

中央西噴水前に悩めるミリアム。
ミリアムに話しかける↓

悩めるミリアム[プレイヤーに向き直る /話す]:
 さて、困りましたわね……
 この街には、もうわたくしの
 師となるべきお方はいないのかしら?
悩めるミリアム[/話す]:
 あら、お疲れ様です。
 ○○さんには
 色々とお世話になりました。
 わたくし、一つ考えましたの。
 ……わたくしだけが何かを知っても、
 如何に素晴らしい事を習っても、
 それだけでは、この世の中は
 何も変わらないし、変えられない。
 ならば、わたくしが今知っている
 わずかな事であっても、それを
 多くの人に伝え教えていくことは、
 別の価値を生み出すことができる
 かもしれないと……
 今度、受付嬢さんがお世話になった
 事があるという、最近できたばかりの
 小さな学校を紹介していただく
 ことになりましたの。
 まだ職員が足りないのだとか……
 わたくしも、いつか。
 誰かにとっての“金”になれたら
 ……って、そう、思ったんです。

会話終了。

ダウンタウン[edit]

西階段下にフライフィッシュ。
フライフィッシュに話しかける↓

フライフィッシュ[プレイヤーに向き直る /話す]:
 よかったのー♪
 さーっすが、フィッシュの
 ダーリン/ハニー
 とってもかっこいいのー♪
フライフィッシュ[/話す]:
 あ、そうなのそうなの、
 なんでもクエストカウンターに
 いくのー?

→選択肢へ。

なんでもクエストカウンター[edit]

受付嬢に話しかける↓

受付嬢[/話す]
 ……さて、何はともあれ、
 ロアをめぐる状況は動いた。
 紙芝居屋も、しばらくは
 おとなしくなるだろうが……
 まだ、わからぬことばかりだ。
 そもそも、紙芝居屋が何者で、
 何故ロアを生み出せるのか、
 この世界に存在しない物語を
 知っているのか。
 それすらも分かっておらぬのだ。
 余に出来るのは、今まで起きた
 事件のことなどを記録として
 残しておくくらいだな……

以下通常台詞に接続


Last-modified: 2014-11-05 (水) 22:57:56