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*イベントログ「ヒトトセのフシギなたまご」 [#d0cb4277]
**ニの章・キサラギとヤヨイと春を告げる鳥 [#kisaragi]
***プレストーリー [#vd38e9b5]
 ファーイースト街道の水辺に、一人の少女が立っていた。
 
 毎年、この時期になると「春を告げる鳥」が水辺にやってくる。
 冬を終わらせ、春を連れてくる鳥の物語は、
 少女が祖母から聞いたお話の中で一番のお気に入りだった。
 
 けれど、今年はまだ鳥が姿を現さない。
 
 身を切るような冬の風が、容赦なく少女に吹きつける。
 お気に入りの帽子が飛ばされないよう押さえる少女に、
 凍てつくように冷たい視線を送っているのは……
 
 そこから遠く離れた地では、温かい湯気の中、
 一人の守護魔が熱心に働いていた。
 その心に、消せない疑問を抱いたまま。

 エレキテルラボの地下でトロン博士が発見した
 「フシギなたまご」の元に、守護魔・キサラギがやって来ました。
 キサラギによると、春を導く守護魔・ヤヨイが行方不明になってしまったため、
 このままでは二度と春が来なくなり、世界中が凍りついてしまうらしいのです!
 あなたは、あらゆる困難をくぐり抜けて、
 世界に春をもたらすことが出来るでしょうか?

***ダウンタウン [#b918573a]

 ルルイエ:
  「ラボの案内人」に頼めば、
  秘密の場所に行けるのよね?
  私もヤボ用を済ませたら
  すぐ追いかけるから、
  先に行ってて!

 ラボの案内人:
  ギー ギー
  ワレワレ ハ
  エレキテル・ラボラトリー
  デス。
  
  タダイマ ボウケンシャノ
  ミナサマヲ ラボラトリーへ
  ゴアンナイ シテオリマス
 
  エレキテル・ラボラトリー へ
  ムカワレマスカ ?

 どうしようか:
  「卵の部屋」に向かう
  今はやめとく

 →「卵の部屋」に向かう
 
 ラボの案内人:
  イチメイサマ ゴアンナーイ
 
 :
  (エレキテルの足元の
  マンホールのふたが
  突然すごい勢いで開いた)

 →今はやめとく

***卵の部屋 [#x340b252]

 トロン博士:
  おや、
  (プレイヤー)さん。
  先日はどうもです。
  それに、そちらは
  ルルイエさんじゃないですか。
 
 ルルイエ:
  うわ~っ、
  これがウワサの卵ってヤツね?
  で、何が生まれるの?
 
 トロン博士:
  調査を続けてますが、
  まだわからないこと
  だらけなのです。
  
  何かが生まれるかもしれないし、
  ずっとこのままかもしれませんん。
 
 ルルイエ:
  ふ~ん……
  いっそ思い切って、
  割って中を調べてみる!
  ……ってのはどう?
 
 ???:
  ダメに決まってるでしょ!
  
  トロンちゃん。
  付き合う相手は
  慎重に選んだ方がいいわよ?

守護魔・キサラギ装備時
 :
  守護魔・キサラギに
  そっくりだ……
 
 守護魔・キサラギ:
  あら?
  そっちのアナタ。
  私と同族だけあって、
  私に負けず劣らずの美人さんね?
 
 :
  ふふふ、ありがとう。
  そっちのアナタも
  けっこうステキよ。
 
 守護魔・キサラギ:
  アナタはその子の?
 
 :
  そうよ。
  私は(プレイヤー)を
  守護してあげてる、
  まぁ、保護者みたいなものね。
  
  アナタはそっちのメガネの子の?
 
 守護魔・キサラギ:
  トロンちゃん?
  ううん、
  ちょっと違うみたいね。
  私は……
 
 ルルイエ:
  ……「トロンちゃん」?
  ぷぷっ!
 
 トロン博士:
  キサラギさん。
  いつも言ってるですが
  「ちゃん」付けは
  やめて下さいです。
 
 守護魔・キサラギ:
  そっちは
  (プレイヤー)ちゃんに、
  ルルイエちゃんだったわね。
 
 ルルイエ:
  あなたは、エミルが言ってた
  ムツキって子……
  じゃ、ないわよね?
 
 守護魔・キサラギ:
  もちろん違うわよ。
  私はキサラギ、
  どうやらこの卵の守護魔らしいわ。
  よろしくね。
 
 ルルイエ:
  「らしい」って?
  自分のことでしょ?
 
 守護魔・キサラギ:
  いいオンナはね、
  たくさんヒミツを
  持ってるものなのよ、
  お嬢ちゃん。
 
 ルルイエ:
  ふ~ん?
  「オトナのヒミツ」って、
  自分本人だけは知ってるものだと
  思うんだけど?
 
 守護魔・キサラギ:
  …………
 
  ……ふふふ。
  アナタも、
  もうちょっとオトナになったら
  わかるかもね?
 
 トロン博士:
  守護魔という生物は、
  どうやら
  この卵との関わりが
  深いらしいのです。
 
  しかし、調査を進めようにも
  手がかりが乏しい状態なのです。
 
 守護魔・キサラギ:
  そうだ、ちょうどいいわ。
  (プレイヤー)ちゃん。
  オトナに近づくための
  ステキなタ・イ・ケ・ン、
  してみたくなぁい?
 
  春……それは恋の季節。
  あたたかな恋人たちの季節よ。
  
  その大事な季節が
  二度と来ないかもしれないの。
 
  まぁ、
  夏は燃え上がる恋の季節、
  秋は切ない恋の季節、
  冬は身を切るような恋の季節
  なんだけどね。
 
 ルルイエ:
  それって結局、
  一年中ってことじゃないの。
 
 守護魔・キサラギ:
  いいオンナはね、
  いつも恋をしてるのよ、
  お嬢ちゃん。
 
 ルルイエ:
  ふ~ん? じゃあ、
  今も誰か好きな人いるの?
 
 守護魔・キサラギ:
  …………
 
  ……ふふふ。
  それもオンナのヒミツの一つなの、
  ご想像にお任せするわ。
 
 トロン博士:
  恋とかどうとかはともかくです。
  自然のバランスが崩れたためか、
  最近は色々と奇妙な出来事が
  起こっているようです。
 
  この前は、本来は大人しいはずの
  ウサギが暴れだしていましたが、
  今回は、えぇと、春の鳥でしたか?
 
 守護魔・キサラギ:
  「春を告げる鳥」よ、
  トロンちゃん。
 
  毎年、今くらいの時期になると、
  ファーイースト街道にある水源に
  「春を告げる鳥」がやってくるわ。
  それで、冬が終わって春になるの。
 
  でも、なぜか今年は
  まだ冬が続いてるわ。
  ヤヨイも姿を見せないし……
 
 トロン博士:
  ヤヨイさんというのは、
  キサラギさんと同じく、
  守護魔の一人だそうです。
 
 守護魔・キサラギ:
  春を導くのはヤヨイの役目なの。
  頭に「○○」がつくほど
  マジメなヤツだから、
  さぼってるってことは
  絶対ないわ。
 
  このまま春が来なければ、
  ずっと冬が続いて、
  どんどん寒くなって、
  世界中が凍りついてしまうわね。
 
  というわけで、
  (プレイヤー)ちゃん。
  なんで冬が終わらないのか調べて、
  ちゃんと春が来るようにしてね。
 
 ルルイエ:
  う~ん、けっこう大ゴトみたいね。
  私も手伝いたいんだけど……
  ちょっと今アクロポリスを
  離れられないんだ。
  ごめんね。
 
 トロン博士:
  まずは、春を告げる鳥が来るという、
  ファーイースト街道の水源を
  調べてみるのが
  よいかと思うのですです。
 
 守護魔・キサラギ:
  この旅をやり遂げられたら、
  アナタに一歩
  オトナの階段を
  昇らせてあ・げ・る♪

***ファーイースト街道 [#b918673a]