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*Saga13 失われた記憶 [#j2af3710]

#contents
**ナビゲーション情報1 『口内淵にいるハーシェルに会いに行こう』[#e856b0f1]
(くじら岩のロープに触れると)
  どうする?
  →ハーシェルに会いに行く(イベントMAPへ)
  →ハーシェルに用事はない(通常MAPへ)

''口内淵''
 ハーシェル:
  ──来たか。
  (空白)
  前に、協力するとは言ったが
  まずは事情を聞かせてもらえないか?
 
 ハーシェル:
  ……なるほど。
  (空白)
  ここの深部に座すエミルドラゴンが
  エミル君の失った記憶の鍵を握っている。
  だから来たというわけか。
  
  事情は良くわかった。
  (空白)
  ただ、この先は危険な場所だ。
  気持ちに迷いがあるまま行くと
  言うなら俺は全力で止めさせてもらう。
 
 ベリアル:
  その口ぶりだと
  アンタはこの先に何があるか
  知っているという事になるな。
 
 ハーシェル:
  隅々までもとは言えないが
  この世界を抜け出す手がかりが
  見つかるのではと、何度と無く
  足を運んだからな。
 
 エミル:
  ……。
 
 マーシャ:
  もぅ、何難しい顔してるのよ。
  今更私達に遠慮してるとか言うなら
  怒るわよ?
 
 ベリアル:
  ──だな。
  (空白)
  俺達はエミルが行くと言うなら
  最後まで付き合うまでだ。
  
  何度も言うが、お前には
  それだけの恩があるからな。
 
 エミル:
  でも……。
 
 ルルイエ:
  虎穴に入らずんば虎子を得ずってね。
  (空白)
  危険だからってだけで尻尾を巻いて
  帰ってたら、前に進めないでしょ?
 
 エミル:
  ありがとう、みんな!
  行こう、僕はもう迷わない!
 
 ハーシェル:
  わかった。
  (空白)
  ならせめて、俺の知る範囲で
  案内と護衛をしよう。
  
  お前達に親父として、少しは
  良いところを見せたいからな。
 
 ティタ:
  お父様、
  頼りにしてますの。

**ナビゲーション情報2『エミルドラゴンに会うために歪淵を奥へ進もう』 [#qad377bb]
''口内淵''
 ハーシェル:
  ここには4つの出口があるが
  奥へ続いているのは、ココだけだ。
  
  倒れている石柱の数で
  見分ける事が出来る。

''歪淵・迷''
 ハーシェル:
  ここはこのベッドが
  正しい道を知る目印になっている。

''歪淵・艦''
 ハーシェル:
  ここは一本道だ。
  説明は要らないだろう。

''幻淵''
 ハーシェル:
  ここは霧が深くて迷いやすいが
  ほぼ一本道になっている。
  
  自身がないなら
  常に右手で壁に触れるようにして
  進めば迷わん。

''歪淵・骸''
 ハーシェル:
  ぐ……ッ!
  (空白)
  ハァハァハァ……。
  クソッ……、こんな、時に……!
 
 ティタ:
  お父様?
 
 ハーシェル:
  うっ……あっ……!
  (空白)
  お前た……ち……、
  俺から……離れ……るんだ……。
 
 リリ:
  生体反応がマイナスに転換……。
  (空白)
  こんな現象はデータベースにも
  記録されてない。
 
 ベリアル:
  ……な、
  どういうことだ!?
 
 ハーシェル:
  ………………。
  
  …………。
  
  ……。
 
 タイタス:
  まずい、
  何か様子がおかしい!

(紫色の稲妻が落ちる)
 ハーシェル:
  ぐぁああああああッ!

 どうする?
 →身構える!

 ティタ:
  お父様!!
 
 ルルイエ:
  何なのよ、一体!
 
 ベリアル:
  状況はつかめないが
  どうやら、もう倒すしか手は
  なさそうだな。
  
  く……ッ!
  (空白)
  吹っ飛ばされた衝撃で
  腕に力がはいらねぇ。
  
  すまんがここは
  お前に頼るしかなさそうだ。
 
 タイタス:
  親父、やめてくれ!
 
 マーシャ:
  そんな……。
 
 エミル:
  うぅ……いたたた。
 
 リリ:
  脚部駆動系に軽微の損傷。
  
  ん、大丈夫。
  でも、自己修復に少し時間かかる。

(戦闘終了後)
 タイタス:
  親父!!
 
 ティタ:
  お父様!!
 
 ベリアル:
  倒した……か?
 
 ハーシェル:
  うぅ……。
 
 ハーシェル:
  ……すまない。
  (空白)
  残念だが俺に案内できるのは
  ココまでのようだ。
 
 ベリアル:
  さっきの豹変といい
  一体どういう事だ?
 
 ハーシェル:
  どうにも、
  この世界に長くとらわれ続けた人間は
  徐々に精神や肉体を侵食されながら
  この世界に同化していくらしい。
  
  恐らく俺にも
  もうあまり時間が残されていない
  という事だろう。
  
  あとどれくらい俺が俺でいられるか
  わからないが、いつまた再び変異して
  お前たちに襲いかかるともしれん。
  
  そんな俺がお前達と行動を共に
  するわけにはいかないだろう?
 
 エミル:
  そんな……。
 
 ハーシェル:
  気にするな。
  
  それと──
  (空白)
  タイタス、ティタ。
  何度も心配かけてすまない。
  
  俺は入り口でお前達の帰りを
  待つことにしよう。
  
  出来る事は限られるかもしれないが
  何かあればまた協力させてくれ。

''深淵''
 エミルドラゴン:
  へ~、
  何年も音沙汰なかったのに
  一体全体どういう風の吹き回しだい?
  
  ……ま、いいや♪
  よく戻ったな。
 
 ティタ:
  戻った……って
  どういうことですの?
 
 エミルドラゴン:
  ん?
  (空白)
  なんだ──
  お前何も話してなかったのか?
 
 エミル:
  ……え?
 
 エミルドラゴン:
  そんな驚くことは無いだろ。
  (空白)
  俺は別に、素性を隠せなんて
  指示は最初からしてないし、
  話しても構わなかったんだぜ?
 
 エミル:
  ちょ、ちょっとまって!
  話すも何も、僕はマーシャに
  助けられる以前の事は何も……。
 
 エミルドラゴン;
  そりゃ一体どういうことだ?
 
 ルルイエ:
  氷結の坑道で、エミルはティタを
  かばってデスの攻撃に倒れたのよ。
 
 タイタス:
  そこでティタが心を砕く事すら
  いとわず蘇生してやったというのに
  こいつは……ッ!
 
 ティタ:
  お兄様、エミルは悪くないですの!
 
 マーシャ:
  救出後、目を覚ました時には
  既にエミルは記憶を失くして
  しまっていたの。
 
 エミルドラゴン:
  ……なるほど。
  そりゃ音沙汰無くなるわけだ。
 
 ルルイエ:
  こっちだけに話させて
  なに一人で納得してんのよ!
  あんたはエミルの何なの?
 
 エミルドラゴン:
  あ~、悪いんだが
  その質問に答える前に、ちょっと
  こいつの記憶をのぞかせてもらうぜ。
  
  俺はこいつが記憶を失くして以降
  外の世界で何があったのかを、
  知っておく義務があるからな。
 
 エミル:
  それって、えっと……?
 
 エミルドラゴン:
  あ、別に一瞬だし
  痛くもなんとも無いから
  楽にしてていいぜ?
 
 エミルドラゴン:
  ………………。
  
  …………。
  
  ……。
  
  ふむ、なるほど。
  
  ………………。
  
  …………。
  
  ……。
 
  ──って、うわ、ちくしょう!
  お前、ドミニオンドラゴンに
  会ってるのかよ!?
  
  ククク……それにしても
  俺の匂いに感づいて吹っ飛ばすなんて
  相変わらず照れ屋さんだなぁ♪
 
 リリ:
  いや、それは明確な拒絶じゃ……。
 
 エミルドラゴン:
  いやだなぁ、あいつに限って
  そんなことあるわけないじゃないか。
  嫌よ嫌よも好きのうちって言うだろ?
 
 リリ:
  ……。
 
 エミルドラゴン:
  さて、っと。
  
  大体状況は把握できた。
  (空白)
  なんにせよ、
  外の世界にはまだクジラの
  新たな影響が出ていなくて安心したぜ。
  
  それに良いタイミングで
  きてくれた。
 
 タイタス:
  良いタイミング?
 
 エミルドラゴン:
  本当に良いタイミングだ。
  
  正直俺も理由は推測の域を
  出ていないんだが、近頃クジラの力が
  強まってきているんだ。
  
  早いうちにこれに
  手を打たなければ、恐らく
  取り返しのつかないことになる。
  だが、俺は結界の要である以上
  ここから離れられないんだ。
  
  そんな時に俺の化身たるエミルと
  動けるお前達がここに来てくれた
  意味は大きい!!
 
 エミル:
  僕が……エミルドラゴンの化身?
 
 エミルドラゴン:
  ──そうか、
  記憶を失っているんだったな。
  
  出来ればこんな強引な方法は
  取りたくなかったんだけど……。
 
 エミル:
  ……。
  
  …………。
  
  ………………。
  ──う、嘘だ。
  それじゃ、僕は、だって……。
 
 ティタ:
  エ、エミル……?
 
 マーシャ:
  大丈夫?エミル……?
 
 エミル:
  うわぁあああああああああ!!!
 
 マーシャ:
  エミルに……、
  エミルになにをしたの!?
 
 エミルドラゴン:
  なにをって、
  全て思い出させただけさ。
  
  こうなるところまでは予想してたし
  本来ならゆっくり思い出してもらう
  べきなんだが、今はそんな悠長に
  待っている時間は無いからね。
  
  心配なら追いかけて
  落ちつくまでそばに居てやるといい。

(一行がエミルを追いかけた後)
 エミルドラゴン:
  あいつの事が心配なら
  追いかけて、気持ちの整理がつくまで
  そばに居てやるといい。

**ナビゲーション情報3 『エミルたちを追いかけよう』 [#j08e6063]
 マーシャ:
  エミル!
 
 エミル:
  ……何で、どうして……
  どうしてこんな……。
 
 ティタ:
  エミ……ル?
 
 ベリアル:
  おい、エミル!!

(突如、エミルが消える)
 ベリアル:
  消えた……だと?
  どういうことだ!?
 
 リリ:
  ん、わからない。
  でも、少なくとも近くに
  エミルの生体反応はみつからない。
 
 ティタ:
  兄様、エミルが……。
 
 タイタス:
  ティタ、気持ちはわかるが
  今はまず落ちつけ。
 
 ルルイエ:
  エミルがエミルドラゴンの化身
  って事なら、彼に聞けば何か
  わかるんじゃないかしら?
 
 タイタス:
  なるほど、確かにその通りだ。
  一旦エミルドラゴンの所に戻ろう。

(一行に話しかけてみる)
 ティタ:
  きっとエミルは……
  エミルは大丈夫ですよね?
 
 マーシャ:
  エミル……
  お願い、無事でいて。
 
 ルルイエ:
  ともかく、今はエミルドラゴンを
  問いただしてみるしかなさそうね。
 
 リリ:
  ……ダメだ。
  何度サーチしても近くにエミルの
  反応、みつからない。
 
 ベリアル:
  消えた理由はわからんが
  あいつは、こんな形であっけなく
  くたばるような奴じゃないはずだ!
 
 タイタス:
  こうしていても仕方が無い。
  (空白)
  ともかく一旦
  エミルドラゴンの所に戻ろう。

**ナビゲーション情報4『エミルドラゴンに経緯を伝えよう』 [#sc8c3a84]
 エミルドラゴン:
  そんな血相変えて戻ってくるなんて
  一体何があったんだ?
 
 マーシャ:
  エミルが……エミルが……。
 
 タイタス:
  エミルが闇に飲まれるようにして
  姿をくらました。
 
 エミルドラゴン:
  な……。
 
 ベリアル:
  エミルは無事なのか?
  (空白)
  エミルがアンタの化身って事なら
  そのくらいはわかるんじゃないのか?
 
 エミルドラゴン:
  そうだな、
  生きている事は感じられる。
  
  その話しが本当だとすれば
  恐らく、この空間に満ちている力と
  精神の均衡を失くしたエミルの魂が
  共鳴して、こことは別のどこかに
  飛ばされたということだろう。
  
  だとすれば、
  少しまずいかもしれないな。
 
 リリ:
  まずいって、どういう事よ?
 
 エミルドラゴン:
  最悪、邪悪な力に飲まれて暴走。
  正気を失った危険な状態に
  なっている可能性もある。
 
 タイタス:
  それなら、殴ってでも
  正気に戻すまでだ。
  
  居場所はわからないのか?
 
 エミルドラゴン:
  残念ながら、完全に心を閉ざして
  しまっているらしい。
  
  エミルが心を閉ざしている
  状態では、簡単に居場所を探る事は
  出来ないんだ。
  
  ただ、時間をかければ何とか
  出来ると思う。
  
  またあとで、きてくれ。