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#author("2018-08-01T10:14:09+00:00","","")
#author("2018-08-01T10:18:59+00:00","","")
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*オートマタ(サファイア)入手 ―ココロのネガイー [#s7428c9c]
*オートマタ(サファイア)入手 ―ココロのネガイ― [#t810e4ef]
#contents
**DEMカスタマイズ部屋 [#b2d1dfe2]
オートマタを装備して博士の弟子に話しかける。
オートマタ(ルビー):
よぅ、呼ばれてないが来てやったぞ!
……あれ、そのチビッコは何モンだ?
博士の弟子[/話す]:
わぁ、本当に自律してる……。
……すごいなぁ……。
DEM何でも博士[/話す]:
や、久しぶり。
この子は、あたいの弟子だよ!
……正確にはクォーク博士の弟子で、
かつあたいの弟子ってとこかな?
ちょっと引っ込み思案なんだけど、
オツムの出来は結構なもんだよ?
博士の弟子[/話す]:
……は、はじめまして……
DEM何でも博士[/話す]:
それはともかくとして、
君も、オートマタ達も元気だった?
オートマタ(アメジスト):
問題ない。
オートマタ(トパーズ)
ハイ、ワタシはすこぶる好調です。
日々のメンテナンスのおかげです。
オートマタ(ルビー):
まぁ、絶好調とは言わないが
これといって悪くも無いぜ。
DEM何でも博士[/話す]:
あはは、三者三様だねぇ。
皆元気なようで安心したよ。
オートマタ(ルビー):
なんだ、俺様たちに何かまた
話しでもあるのか?
オートマタ(トパーズ):
また……って、以前も何か
あったんでしょうか?
DEM何でも博士[/話す]:
まぁ、近いね。
オートマタ(アメジスト):
全開は、光の塔での崩落事故の際に
なんらかのエネルギー源が確認された
……つまり、マスターがトパーズを
見つけるきっかけになったな。
オートマタ(ルビー):
……ってぇことは、まさか?
DEM何でも博士[/話す]:
そう、そのまさか……なんだよネ。
確か、キミが光の塔に行った時……
そう、トパーズを見つけたときだね。
大きな次元の振動を観測したんだ。
オートマタ(トパーズ):
それは、一体どういうことですか?
クォーク博士:
ちょっと良いかしら?
説明が長くなるから
ちょっと省くけど……。
次元断層ってのが出来た時に発生する
エネルギー波があるのよ。多分それ。
○○
あなたを拾った時に観測した
エネルギー波に近かったわね。
DEM何でも博士[/話す]:
つまり、そこに行くと別のDEMが
居るのかもしれない……ってこと。
仲良く出来ればいいんだけど……
必ずしもそうとも限らないしね。
オートマタ(ルビー):
なぁに、隊長と俺様たちがいれば
返り討ちにしてやるぜ!
クォーク博士:
ただ、発信源の場所がねぇ……
よりによってノーザンの奥地、
ノーザンダンジョンの、更に奥。
そんなところで観測されたのよ。
DEM何でも博士[/話す]:
ここからじゃ、発信源の正確な場所は
わからないんだ。弟子クンが調査用に
レーダーを作ってくれたんだけど、
現地じゃないと使えないんだよね~。
クォーク博士:
ノーザンダンジョンは危険な所だし、
あまりお勧めはしないけど……
行ってみる?
DEM何でも博士[/話す]:
さて、どうする?
ノーザンダンジョンに……
>調査に行く!
>今はやめておく
>調査に行く!
DEM何でも博士[/話す]:
はい、じゃぁこれ。
博士の弟子[/話す]:
ええと……使い方を説明します……
目標のダンジョンに入ってから、
……このレーダーを使ってください。
どっちに行けばいいか……程度は
分かるようになっています。
あくまでも、方向がわかるだけです
……参考までに、どうぞ……
:
「博士のレーダー(イベント)」を
受け取った。
クォーク博士:
あなたなら問題は無いと思うけど、
くれぐれも無理は禁物よ。
DEM何でも博士[/話す]:
ノーザンダンジョンか~。
行った事無いけど、寒そうだよね。
**ノーザンダンジョン [#ub2857cf]
蝶のNPCに話しかける。
(オートマタ未装備時)
:
何か、小さな亀裂のようなものが
見える……どうやら、小さなものだが
次元断層が開いているらしい。
レーダーの反応からすると、
この奥が発信源のようだが、
入ることができそうもない……。
(オートマタ装備時)
博士のレーダー(イベント)を失う。
:
何か、小さな亀裂のようなものが
見える……どうやら、小さなものだが
次元断層が開いているらしい。
レーダーの反応からすると、
この奥が発信源のようだ……
奥に向かいますか?
>行く!
>行かない……
>行く!
オートマタ(ルビー):
よし、行ってみようぜ隊長!
オートマタ(アメジスト):
マスター、注意して。
オートマタ(トパーズ):
リーダー。この断層は人為的に
作ったものではありません。
偶然出来たもの、だと思います……。
**次元の狭間(ノーザン地下) [#x7a9fd3f]
ノーザン宮殿秘密通路と似たMAP。
奥に進むとWPがあり、右手前に「古びたコンテナ」、左手前に氷柱に囲まれて「氷漬けのDEM」が倒れている。
古びたコンテナを調べても反応はない。
氷漬けのDEMに話しかける。
:
凍りついた壁面の近くに、
一人の人物が倒れている。
その体は凍り付いているようだ……
オートマタ(トパーズ):
マスター、この方は一体……?
オートマタ(アメジスト):
熱反応なし。動体反応なし。
……危険はないと判断。
オートマタ(ルビー):
それくらい見ればわかるだろ!
オートマタ(トパーズ):
あ、この方も……DEM……ですね。
既に動かなくなっていますが……
???:
……うるさいな……
静かに眠らせてくれ……
オートマタ(ルビー):
ん?
今うるさいって言ったの、隊長か?
オートマタ(トパーズ):
でも、確かに聞こえましたねぇ。
何処からでしょう?
この倒れている方から……?
オートマタ(ルビー):
そんな馬鹿なことがあるかよ。
第一、ソイツはいつの時代から
オネンネしてると思ってるんだ。
おそらく、10年や20年じゃ
きかな……げげえっ!?
オートマタ(アメジスト):
本当に騒がしいな。
一体どうしたんだ?
オートマタ(ルビー):
こ、こいつ……このDEMは……
戦争の時代に、ノーザンの魔女を
暗殺するために姿を消したはずの、
『衣』の、DEM-S・Fire……
オートマタ(トパーズ):
『衣』というと……たしか……
情報収集や分析、諜報活動などに
特化していた特殊用途の部隊?
オートマタ(アメジスト):
私にはわからないが……
ノーザンの魔女、というのは
現在においてもノーザン王国の
国王を務めている人物。
女王ヴェルデガルドの事だろうか。
オートマタ(ルビー):
あぁ、そうだ。
俺様が知る限りの話だと、ノーザンは
タイタニア種族と関係が深く、
エミル世界においてはアクロポリスの
司令官たち同様に危険視されていた
相手だったように思う。
オートマタ(アメジスト):
だが、女王ヴェルデガルドは
現在も国王を務めているという。
そこから考えると、この人物の目的は
果たされなかった……と
見るべきなのだな。
オートマタ(ルビー):
いや、それがだなぁ……
???:
……うるさい……
寝ていられない……
オートマタ(ルビー):
っ!?
い、い、い、今!
しゃ、喋った! 確かに喋った!?
オートマタ(トパーズ):
あれ、でも、声のする方向が……
この倒れている方とは違うような……
???:
うるさい!
静かにしてくれっ!
[PC/*びっくり1]:
……声が聞こえてきたのは、
この倒れているDEMからではなく。
むしろ、その反対側にある……
オートマタ(トパーズ):
……コンテナから、声が?
暗転後、画面戻る。
オートマタ(ルビー):
……つまり。
理由はわからないが、
このコンテナそのものに……
オートマタ(トパーズ):
精神が入り込んでしまった、
と言うことなんですか!?
氷漬けのDEM:
……そういうことになります。
私のことはどうでもよいのです。
さぁ、私の事は忘れて、
早くここから去りなさい。
:
(……なぜだろう。何か
拒絶されているような気がする)
オートマタ(ルビー):
待ってくれ!
貴様には聞きたいことがあるんだ!
俺様たちは、見捨てられた。
この無表情野郎は何も覚えてないから
こいつの事情はさっぱりわからんが、
俺様も、こっちの『脚』もだ。
何故だ?
貴様はそれを知らないか?
オートマタ(トパーズ):
ワタシも、長い間、待っていました。
でも、誰も来なかったです。
氷漬けのDEM:
識別信号は無いが、その反応……
『腕』の部隊と『脚』の部隊ですか。
生き残りがいるとは思わなかった……
オートマタ(アメジスト):
生き残りとは、ずいぶん大げさだ。
まるで全滅したかのような言い方だ。
氷漬けのDEM:
……その通り。
我々は、破棄される存在でしたから。
SE2210(コンテナを殴ったときのSE)が流れる。
オートマタ(トパーズ):
え、それは一体、どういうことです?
オートマタ(ルビー):
おい!どういうことだ!
事と次第によってはゆるさねぇぞ!
氷漬けのDEM:
我々は一人の統率者である『頭』……
新しいマザー候補として作られた
指導者となるべき存在……の手足
となって活動すべく作られました。
『衣』が状況を判断し、伝える。
『頭』はその情報を元に決断を下す。
『腕』が戦場を切り崩し、
『脚』が陣地を構築し、そして
本隊となる『体躯』が前へと進む。
オートマタ(ルビー):
なんだよ、何の問題も無いじゃないか
氷漬けのDEM:
知る者も、ほとんど居ないでしょう。
『頭』として作られたDEMは……
ココロを持つ、イレギュラーでした。
SE2234(ガラスが割れるようなガシャァンというSE)が流れ、BGM無しに。
オートマタ(ルビー):
なん……だと!?
BGM1158(風が吹き抜けるようなSEのループ)が流れる。
氷漬けのDEM:
『頭』は最終的には破壊され、
次元断層に追放されたのです。
それ故、それ以降生産されるDEMの
設計モデルとなるはずの我々も、
『頭』同様に破棄される可能性が
非常に高くなっていたのです。
……生産時から、イレギュラーである
可能性が高い、という理由でね。
オートマタ(アメジスト):
……一つ、聞いていいか。
お前は何故ここにいるんだ?
その理由がわからない。
氷漬けのDEM:
……記録装置が破損していて、
実は良くわからないのですよ。
確か、部下を引き連れてここに来た。
誰かを倒す事を目的にしていたが、
部下も、体も全て失ったようだ……
記憶も無い、体も無い。
私は何も出来ない。
ただ、ここで何も考えずに静かに
朽ち果てていけばいい……
オートマタ(トパーズ):
リーダー、どうしましょう……
暗転後、画面戻る。
BGM1086(The tune of the vesper。モーグシティBGM)が流れる。
:
聞いた限りの情報を
氷漬けのDEMに説明した。
氷漬けのDEM:
……ノーザン……
何か、何か大事なことがあったような
気もするのですが……思い出せない。
オートマタ(アメジスト):
……ん。なぁなぁ、マスター。
この箱の中、何か入っているぞ?
オートマタ(ルビー):
なんだ、なにかの種……か?
氷漬けのDEM:
それに触るなっ!
それは、その種は……
……その種は、一体、何だ?
何故、私はそんなことで怒ったんだ?
オートマタ(トパーズ):
……詳しく覚えていなくても、
きっと大事なものなのでは
ないでしょうか……
リーダー、この方、助けることは
出来ないでしょうか……?
氷漬けのDEM:
助けなど、要りません。
私にはそのような価値もありません。
何か情報を聞き出したいのかも
しれませんが、その記憶すら無い。
部下も……
そうだ、迷宮の奥に行かせたきり、
部下達は戻ってこなかったんだ。
もう、誰一人残っていないだろう。
オートマタ(ルビー):
どういうことだよ、おい。
誰も残っていないって。
隊長!
俺様は気になってしかたないぜ!
なんとか、こいつの持っている情報を
手に入れることは出来ないかな。
氷漬けのDEM:
無駄ですよ。全て無駄です。
この奥は多分迷宮になっています。
空気も薄く、君たちのような存在でも
長時間の活動は不可能でしょう。
私の部下達の……
部下達のパーツなり何なりがあり、
そこに記憶装置が残っていれば、
解析は出来るかもしれませんが、
それに何の価値があるのです?
オートマタ(アメジスト):
マスターなら、記憶を見る事が
出来るかもしれないな……
奥に向かいますか?
>入ってみる
>今はやめておく。
オートマタ(ルビー):
さすが隊長!
そうでなくっちゃ!
氷漬けのDEM:
……見知らぬ相手とは言え、
同胞が無駄に壊れていくのを
見せられるのは嫌な気分です。
これをもって行きなさい。
:
「残り空気」を受け取った。
氷漬けのDEM:
ふぅ……
それは、非常用の圧縮空気です。
それだけで奥へ進むには、多少
心もとないでしょうが……
わずかな助けにはなるでしょう。
再び氷漬けのDEMに話しかける。(コンテナを調べても反応はない)
氷漬けのDEM:
迷宮に挑むのですか?
無駄だとは思いますが……
同胞が無駄に壊れていくのを
見せられるのは嫌な気分です。
これをもって行きなさい。
:
「残り空気」を受け取った。
氷漬けのDEM:
ふぅ……
それは、非常用の圧縮空気です。
それだけで奥へ進むには、多少
心もとないでしょうが……
わずかな助けにはなるでしょう。
BGMはそのまま。
WPに入ると次元の狭間(地下迷宮)へワープ。
**次元の狭間(地下迷宮) [#d47abe74]
BGM1055(Coming danger, Incoming crisis。光の塔内部BGM)。
光の塔と似たMAP。中央に氷柱が立っている。
正面のエリアに「破損したDEM」が倒れている。その周辺のMOBはエンジェルフェザー。
(正面のエリアへ入ろうとする)
:
ここからは進めそうにない。
次元の揺らぎが発生しているようだ。
右側のWPに入ると残り空気(イベント)を1個失い、MAP右下のエリアにワープする。
中央に氷柱が立っている。MOBはダークフェザー(詠唱反応)のみ。
右奥に先程とは違う「破損したDEM」が倒れている。
破損したDEMを調べる。
:
凍りつき、破損したDEMだ。
目立った外傷は無いようだが……
オートマタ(トパーズ):
……パーツの疲労による破損です。
おそらく、動けなくなるまでずっと
迷宮をさまよっていたのでは……
:
破損したDEMパーツの中に、
記憶装置らしき部分があった。
手を近づけると、かすかに記憶が
流れ込んでくる……
暗転。
破損したDEM:
記録。
ノーザン国女王ヴェルデガルドノ
排除ハ失敗。指揮官機ノ交渉ニヨリ
我々ノ撤退ハ許可サレタ模様。
撤退途中、サイレントファイア……
指揮官機DEM-S・Fire停止。
原因不明ノ不調ニテ身体活動不能。
活動停止ノ原因、究明デキズ。
指揮官機ノ指示ニヨリ、
ノーザン地下外周部エリア
「水の無い泉」ノ捜索ニアタル。
周辺ノ状況、異常。
通路構成不明。目的地発見デキズ……
:
……記録をたどっていくうちに、
いくつかのことがわかった。
彼らは、ノーザンの女王を
暗殺しようとしていたが、
それは失敗に終わっていたこと。
そして、どうやら女王を守る
守護者との交渉により、
破壊されること無く撤退したこと。
その戦いとは別の理由で、
あの氷漬けのDEMは体と精神が
分離してしまったらしいこと。
何らかの理由で、彼らは
「水の無い泉」と言うものを探して
居たらしいこと……。
この不可解な構造の迷宮の中、
逃げることも、諦めることも無く。
体が壊れるまで探し続けたのだろう。
彼らの記録は、このように
締めくくられていた。
破損したDEM:
身体の損傷、許容量オーバー。
活動限界オーバー。
……ココマデ、カ。
指揮官殿、スイマセン……
何カ大キナ功績ヲアゲテ、
破棄サレル同胞ヲ救オウトシタ……
貴方ノ御役ニ立チタカッタ……
画面戻る。
:
破損したDEMの記憶を知った。
彼にこの事を知らせてあげよう……
次元の狭間(ノーザン地下)の入り口にワープ。
**次元の狭間(ノーザン地下) [#w095e515]
BGM1104(Phantasmagoria。ノーザンダンジョンBGM)。
氷漬けのDEMに話しかける。
:
迷宮の中で見た、
部下達の記憶の内容を
理解できた限り説明した。
氷漬けのDEM:
私に……謝罪を……?
何故、そんな事を。
彼らを壊したのは私の出した指令だ。
私が悪いんじゃないか……
オートマタ(ルビー):
だけど、貴様は同胞を
救おうとしたんだろう?
『頭』が危険なイレギュラーだと
判断されて、俺様や貴様もその一党は
まとめて処理されそうだったから、
大きな手柄を立てて、価値をあげて、
貴様の部下達だけでも守ろうとした。
そうなんだろう?
氷漬けのDEM:
そうなのか……?
うっ、何か、誰かの声が……
:
氷漬けのDEMから、ノイズ交じりの
記憶が流れ込んでくる……
暗転。
BGM1143(Sacred duties。白/黒の聖堂BGM)が流れる。
:
何も見えない。
おそらくは、彼の記憶から映像が
抜け落ちてしまっているのだろう。
ただ、どこかで「彼」と「誰か」が
戦いを行っていることがわかる。
どうやら戦いは終わったようだ。
「彼」が膝を突いているのがわかる。
「彼」が負けたのだ。
DEM-S・Fire:
く……待ち構えられていたか。
まさか、ここまでとは……
女性の声:
わざかな手勢だけで、ここまで
攻め入ってきた方の言う事では
ありませんね。
はっきりとではありませんが、
貴方がこのような無謀な事を
起こさなければいけなかった理由……
多少ではありますが、知っています。
女王様の先見の力で、ね。
DEM-S・Fire:
……!
く……魔女め……
女性の声:
命を取る気はありません。
部下を連れてお逃げなさい。
……何処へなりとも、ね。
DEM-S・Fire:
守護者よ。女王の守り手よ。
私たちには帰る場所が無い、
という事までお見通しですか。
それを知る術が、ノーザンが隠し持つ
「秘密」なのですか……?
女性の声:
……貴方にはこの種をお預けします。
水と太陽では芽吹くことの無い、
不思議な植物の種。
ノーザンの地下深くにあると言う
「水の無い泉」に置くことで芽吹く
……そう言い伝えられています。
もし、貴方がこの種を芽吹かせる事が
出来たのであれば……
もしかしたら、貴方が必要とする
なにかがわかるのかもしれません。
確証は、何もありませんが。
DEM-S・Fire:
私たちが、必要とする何か……
女性の声:
さぁ、早く行きなさい。
元々、このエリアは次元の歪みが
発生しやすい場所です。
もし、次に会うことが出来たなら……
争い以外の道を選べる事を祈ります。
:
女性の声が遠ざかっていく。
最後に、何か言っていたのだが、
聞き取ることは出来なかった。
画面戻る。
BGM1086(The tune of the vesper。モーグシティBGM)。
氷漬けのDEMに話しかける。
氷漬けのDEM:
……私は、何も出来なかったのだが。
女王暗殺は失敗し、破れ。
敵に情けをかけられ、逃がされ。
「種」とやらを芽吹かせることも
出来なかったようだし……
守るべき部下も、全て失った。
結局、残された同胞達も
助かることは無かったのだろう。
私のやってきたことは、私の存在は、
……全て、無駄でしかなかった。
オートマタ(ルビー):
おい、ちょっと待ってくれ。
貴様がDEM-S・Fireなら、
俺様だって名前くらい知ってる。
貴様が部下を連れて独断でノーザンに
侵入したって話も聞いた。
だが、俺たち『腕』のDEMは
その事件以降も破棄されることは
無かったんだぜ?
……そりゃぁ、きついことが無かった
とは、いわねぇけどな。
結局、捨て駒にされたのは確かだが、
それも結構たってからさ。
オートマタ(トパーズ):
ワタシ、その頃の話はわかりません。
その頃は作業に入っていましたし、
あまり、上の事は興味なかったし。
でも、工事中止の命令は
来ませんでしたし、当時一杯いた
同胞機の仲間も、破棄されたことは
なかったはずですよ。
せっかくここで会えたのですから、
どうにか体を修復して、リーダーと
一緒に外に出てはどうですか?
オートマタ(アメジスト):
私はそもそも、こうなる前の記憶が
ないからなんともいえないが……
記録を検索する限り、どの程度の
時間差があるのかはわからないが、
ノーザン王国が閉じ、ノーザン市街に
他国人が入る許可が下りなくなった
時期と言うのも、近い時代なのだな。
氷漬けのDEM:
……それは結局、偶然に過ぎない。
私が何かを残したわけではない。
……無理なんだ。
部下たちを無駄に死なせたのは私だ!
体だって動きやしない!
考えても考えても、道は見えない。
部下を失ってからの長い年月、
ここから抜け出す事を考えなかった
わけじゃない。だが、無駄だった。
足掻けば足掻くほど辛くなる。
意識が遠くなり、眠りにつけば
その中で意識に浮かんでくるのは
死なせた部下のことばかり。
もうたくさんだ。
もう、何もかもイヤなんだ。
自分で自分の存在を終わらせることも
この体では許されない。
私を破壊してくれ。出来ないならば、
せめて捨てておいてくれ……
:
(……数百年、動くこともできずに
一人で後悔し続けていたのか……)
オートマタ(アメジスト):
マスター……どうする?
私は正直、彼の気持ちがわからない。
そこまで言うならば、放っておいても
いいのじゃないかとも思う。
だけど、それでいいのだろうか、
とも思うんだ。……わからない。
オートマタ(ルビー):
……くそっ!
なんていえばいいんだよ。
こんなの、俺様の柄じゃないぜ。
オートマタ(トパーズ):
……。
………。
……もぉ、怒りましたっ!
さっきから黙って聞いていれば、
なんですか、終わってもいない事に
さっさと諦めてしまって!
アナタは……アナタという存在は、
まだ、そこに居るじゃないですか!
諦めるのは、本当に、完全に、
跡形も無く壊れてからにして下さい!
アナタは同胞を守ろうとした。
まだ終わっていないじゃないですか!
壊れてしまうのは、やり遂げてからに
しても、遅くないじゃないですか!
氷漬けのDEM:
この状態の私に何をしろというのだ!
何ができるというのだ!
惨めなだけじゃないか!
……何をしても、無駄じゃないか。
口で言うだけなら、何とでも言える。
出来るものならば、この「種」……
芽吹くことがなかったこいつを、
私の部下の誰にも到達できなかった
「水の無い泉」まで持っていって、
見事芽吹かせて見せろ!
:
(あの「種」を芽吹かせることが
出来たならば、何か彼に変化は
あるだろうか……?)
オートマタ(トパーズ):
リーダー! お願いです!
オートマタ(ルビー):
なぁ、隊長。やってやろうぜ。
このまま帰ってもいいんだろうけど、
正直、ちょっと悔しいぜ。
オートマタ(アメジスト):
私は、マスターの判断に任せる。
ただ、私は信じているぞ。
マスターなら、何とかしてくれる。
:
黙ってコンテナから「種」を
取り出し、しまいこんだ。
氷漬けのDEM:
……本当に、迷宮に挑む気なのか?
無茶だ。私の部下の誰も帰っては
これなかったんだ。やめておけ。
……そうか、無駄だとは思うが、
無理に止める事もないだろう。
だが、そのまま進ませるのでは
自殺させるのと変わらない。
この箱を使うことで、一定の
圧縮空気を持っていくことが出来る。
ただ、ひどく疲労が溜まるようだ。
いくつあればいいのかもわからない、
……何度も挑戦は出来ないだろう。
SE2030(選択肢が表示されるときのSE)。
:
&color(red){ 注意:};ここでは、クエストポイントを
一定量消費することで、それに応じた
「残り空気」を入手できます。
残り空気は一度に入手せねばならず、
残り空気を再度入手しなおす際には、
今所持している「残り空気」は、
全て失われてしまいます。
残り空気をいくつもらう?
>2個(クエストポイント1消費)
>4個(クエストポイント2消費)
>6個(クエストポイント3消費)
>やめる
>2個(クエストポイント1消費)
:
クエストポイントを1消費して、
「残り空気」2個を受け取った。
氷漬けのDEM:
……どうせ、無駄なのです。
(再度氷漬けのDEMに話しかける)
氷漬けのDEM:
む……私は眠っていたのか……
また来たのですか。
何度やっても無駄です。
いい加減に諦めてしまいなさい。
貴方に何の利益があるのですか。
何もない、考えなくともわかる。
……何故、不可能に挑むのですか。
私には理解できない……。
……まずは、自分が何処にいるのか
把握することが重要です。
周囲をよく観察することです。
どうせ、無駄な努力でしょうけどね。
SE2030(選択肢が表示されるときのSE)。
:
注意:ここでは、クエストポイントを ※「注意:」は赤字
一定量消費することで、それに応じた
「残り空気」を入手できます。
残り空気は一度に入手せねばならず、
残り空気を再度入手しなおす際には、
今所持している「残り空気」は、
全て失われてしまいます。
残り空気をいくつもらう?
>2個(クエストポイント1消費)
>4個(クエストポイント2消費)
>6個(クエストポイント3消費)
>やめる
WPに入ると次元の狭間(地下迷宮)へワープ。
**次元の狭間(地下迷宮) [#jd2cf5de]
(右側のWPに入り、先程の「破損したDEM」を調べる)
:
凍りつき、破損したDEMだ。
同じタイプのDEMをこの迷宮の
どこかで見た気がする……
左斜め下のWPに入ると残り空気(イベント)を1個失い、MAP左下のエリアにワープする。
MOBはエンジェルフェザーとダークフェザー。
真上に位置するWPに入るとフシギな泉へワープ。
**フシギな泉 [#if92902d]
インスタンスダンジョン入口と同じ形のMAP。BGMも同じ、BGM1106(Ceaseless conflict)。
中央に光がある。
部屋の中央に立つ(光に触れる)。
SE3000(魔法詠唱時SE)が流れる。
:
天井から、淡い光が降り注いでいる。
触ると、何か暖かい感触だけが残る。
ここが「水の無い泉」だろうか……
: ※この先は何故かオートマタたちの名が表示されなくなる。
きれい……
:
……何故だろう。
マスター、この光を見ていると、
何か、締め付けられるような気分だ。
これは、「悲しい」と言う感情……?
:
やったぜ隊長!
これが「水の無い泉」って奴だな。
例の「種」もこれで芽が出るんだろ?
:
しまいこんだあの「種」は、
光を浴びて、まるで心臓が脈を打つ
かのように、小さく震えている。
:
気のせいかもしれないですけど、
『衣』のDEMさんが、ここに……
……今ここに居るような気がします。
:
(……何故。何故なのですか。
何故貴方は、貴方達は諦めない……)
:
……!
なぁ隊長。もしや、アイツの精神は
コンテナじゃなくって……つまり、
この「種」に入り込んでいたのか……
:
泉に触れると、様々な「想い」が
流れ込んでくる。
記憶、感情、願い、祈り……
一つ一つは弱く小さい光が、
流れ込んでくる……
暗転。
BGM1143(Sacred duties。白/黒の聖堂BGM)が流れる。
:
“イレギュラー”発生ヲ確認。
近イ型番ノ機体、同系統ノ個体。
全個体ノ破棄ヲ提言。
“イレギュラー”ノ存在ハ、
我々ノ存在ヲ危ウクスル……
一瞬画面が戻って白くフラッシュした後に再び暗転。
:
何故、私たちを破壊しないのですか。
私たちは貴方達の敵だ。
決して、相容れることはない。
:
今は、確かにそうなのでしょう。
ですが、今日そうだったからといって
明日が同じとは限りません。
明日がダメでも、明後日が同じとは
決まったわけではないでしょう?
一瞬画面が戻って白くフラッシュした後に再び暗転。
:
指揮官殿、スイマセン……
何カ大キナ功績ヲアゲテ、
破棄サレル同胞ヲ救オウトシタ……
貴方ノ御役ニ立チタカッタ……
一瞬画面が戻って白くフラッシュした後に再び暗転。
:
たとえ、今は敵対していても。
たとえ、私の生きているうちに、
この願いがかなうことがなくても。
花が枯れ、実を結び、種子となり、
いつか新しい花を咲かせるように。
いつか、彼らともわかりあい……
手を取り合う日が、来るように……
画面戻る。BGMはそのまま。
:
(……何故。なぜだ……
貴方達は、あの人と同じように……)
ワープの演出とSE(SE3219)を伴い、正面に半透明の「DEM-S・Fire」が立った状態で現れる。
:
隊長。今の、俺様にも聞こえた……
:
私もだ、マスター。
なんで、涙が出てくるんだろう。
:
(彼は同胞を守るために戦っていた。
……つまり、彼は既に……)
[/いやいや(継続)]:
もう、何もかも手遅れなのに。
もう、全部諦めたはずだったのに。
忘れることも出来なかった。
消えることも出来なかった。
諦めることも、出来なかった……
:
ぽつりぽつりと、声なき声で
彼は話し始めた。
[/話す(継続)]:
私は、『頭』として作られたDEM
「X-1」様を助け出したかった。
あの方は、DEMとしては確かに
奇妙なところが多かった。
友軍の損失や、部下の消耗を嫌い、
時には撤退中の部隊の元へ
飛び込んでいくことすらあった。
あの方は、ドミニオン族やエミル族に
自分たちをなぞらえ、我々を自分の
「家族」として扱うことがあった。
それは、あくまでもあの方なりの
遊びなのだと思っていた。
……あの方が、捨て駒にすべき
部下を見捨てられずに、自ら単身で
危険な戦場に飛び込んだ時までは。
:
俺様たちの、元の総大将が……
生まれつきのイレギュラーか。
:
当時、新しいマザーを作り出すため、
DEM以外の強大な存在の力を
コピーした候補作が作られた。
マザー候補は他にも数種が作られ、
それら候補と、補佐として作られた
DEM達は、今後生産されるDEMの
基礎となる「素体」の候補だった。
そのひとつが、X-1様と我々だ。
あの方にとって、我々は自分の手足で
しかない……はずだったのだ。
:
……お前は、守れなかったんだな。
お前の、大切な人を。
:
私は知る限りの情報を集め、分析し、
どうにかできないかと考えた。
ドミニオン族に、軍の機密情報を流し
陽動を行うことすら考えた。
だが、それでも可能性は0だった。
多くの犠牲が出たようだが、
結局あの方は捕らえられ、破壊され。
……次元の断層に破棄されたそうだ。
私はそこで行動をやめた。
せめてあの方が守ろうとした同胞を。
それだけでも、守ろうと願った……
DEM-S・Fireの[/話す]が止まり、通常の立ちモーションになる。
:
だから、ノーザンに攻め込んだ……。
:
だが、結果はこの通りだ。
私は、何も成す事が出来なかった。
あの方を救えず、女王暗殺もできず、
あの守護者に命を助けられた挙句、
彼女の思いを知ることも、
それに応える事も出来なかった。
私についてきてくれた部下達も、
私などについてきたばかりに、
迷宮の中で朽ち果てさせてしまった。
:
いいえ!それだけは違います!
ワタシには、わかります。
迷宮で朽ち果てていた方々は、
戻るつもりならば、戻ればはずです。
パーツが疲労で朽ち果てるまで
動き続けたのはあの方々の意思です。
だって、あの方々は……
最後の記録の中でも、アナタに
謝っていたんです……。
不幸な結果ではあったでしょう。
けれど、あの方々にとってアナタは、
アナタにとっての『頭』と同じく、
彼らが守りたい相手、だったんです。
そうでなければ、自己保存のルールを
破ってまで動き続けることは
出来ないはずなんです……。
:
手の中で、小さな種子が震える。
まるで、泣いているようにも見える。
[/いやいや(継続)]:
……私はっ……
何も……何もできなかったのに。
誰も、助けられなかったのに……。
これ以上失うのが怖くて……
何も出来なくなっていたのに。
なんで、なんで貴方は、
貴方達はそこまで出来るんだ。
何故、挫折して、諦めないんだ。
何故、貴方はあの守護者や……
あの方を、思い出させるんだ……
:
ワタシも、他のみんなも。
リーダーに助けられたから、
今ここにいるんです。
誰かが助けてくれたから、
諦めないでいられたんです。
[/orz]:
……ぃ……。
……やり直したい!
もう、過去には戻れない。
……それでも、諦めきれない。
私はもう何も出来ない!
それでも、もう一度やり直したい!
……助けてくれ。
お願いだ、私をここから、
ここから救い出してくれ……私には、
諦めきれないネガイがあるんだ……
:
光の粒を充分に吸い込んだ「種」が、
この時になって、芽を開いた。
種子は小さな双葉を伸ばし、
何時しか青色のきれいな花をつけ、
樹となり、大きな実を付けると……
幻のように、光に溶けていった。
その実は、硬い樹皮を内側から
押し出すように、何かを生み出した。
暗転。
画面が戻るとDEM-S・Fireが消え、代わりにオートマタ・サファイアが出現している。
画面が戻るとDEM-S・Fireが消え、代わりにオートマタ(サファイア)が出現している。
:
そこには、樹皮と金属で編み上げられた
オートマタによく似た生物がいた。
:
……これは……一体……
:
あの「種」から生まれた樹を元に、
自分の存在を再構築した……
と言うべきなのでしょうか?
:
アナタはサファイア……じゃなくて、
DEM-S・Fire……?
:
……噛んだな。
:
あぁ、噛んだな。
……まぁ、いいんじゃねぇのか?
長い名前も呼びにくいだろうし。
心機一転、新しい名前にするのも
いいじゃねぇか、なぁ隊長!
:
……これが、私の体なのか……
あぁ、私はさっきまで君たちと
会話していたDEM-S・Fire
……だった、はずだ……。
:
何があってこうなったのか、
私にはわからない。
でも、わかっていることもある。
お前のココロは、今はその体にある。
だから、それが、今のお前だ。
おそらく、マスターとしばらく
一緒にいないと、ココロがその体に
定着しないかもしれない。
だから、しばらくは一緒に来た方が
いい、と思う……。
:
本当にそれでいいのか……?
貴方に頼ってしまうことになるが、
何故貴方はそこまでして……。
……いや、それは聞くだけ無駄か。
本当に、貴方はあの方に似ている。
姿かたちが、ではないよ。
そのあり方が、と言うべきか。
私は……そうだな、さっき聞いた
サファイアと言う名前がいいだろう。
すまないが、しばらくよろしく頼む。
そして、もう一つ頼みがあるんだ。
何時か、お願いすることになる。
貴方が思い出させてくれた、
私の大事な願いなんだ。
あの方は……『頭』のDEM、
X-1は、次元断層の向こう、何処か
遠いところで、まだ生きている。
何年に一度か、偶然、どこかから
あの方の生存を知らせるビーコンが
届くことがある。
間に合わないかもしれない。
私の勘違いかもしれない。
だけど……もう諦めたくはないんだ。
その時は、よろしく頼むよ。
あの方と同じように大切な、我が主。
BGM1153(Sound of the ruin。ドミ界の天まで続く塔の島BGM)が流れる。
:
背負い魔・オートマタ(サファイア)を
入手した。
SEと共に、PCに青い光。
:
自分の中に、
感情が沸き起こる……
EPバッテリーに
10EPチャージされた。
ノーザン中央山脈のノーザンダンジョン前にワープ。