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イベントログ「ヒトトセのフシギなたまご」†[edit]
一の章・ムツキとイタズラウサギ†[edit]
雪の残るスノップの山道に、一人の男がいた。
彼の名はマタギ。近隣の自然を管理する森の守り人である。
ゴーグルで隠されてはいても、その瞳は鋭い眼光を放っているのが見て取れる。
「なんでこんな事になってしまったんだか……」
ぼやきながらも、彼は周囲をにらみつける。
白い雪に隠れるように、ひょこひょこと揺れるウサギの耳・耳・耳。
「ここから先には通さんぞ! とっとと山へ帰れ!」
雪玉を投げつけると、蜘蛛の子を散らすように逃げていくのだが、
ヤツラはすぐに戻って来てしまう。
小さくため息をつくと、彼は小さくぼやく。
「くそ、あのウサギ娘め、何時になったら助けをよこすんだ……?」
「スノップの山道」と「スノップ雪原」に、イタズラ者のウサギ達がやってきました。
今のところ、大きな被害は出ていないようですが、何時何が起こるかわかりません。
時を同じくして、エレキテルラボのトロン博士がラボの地下で何か発見をしたようです。
今のところ、こっそりと調査を進めているようですが、
何かトラブルに巻き込まれたのか何か困っているようです。
この二つの事件に、何か関係はあるのでしょうか……?
エミル:
やぁ! 元気だった?
僕だよ、エミルだよ。
最近冒険は順調かい?
僕は……うん、まぁ色々、
何とかやってるよ。
ところで、さっきエレキテルラボの
トロン博士がラボに戻るのを
見かけたんだけど……。
その背後に、見覚えのない女の子が
くっついていたんだよね。
エミルのネコマタ:
ご主人、あれはあたしたちとは
また別の子だよ~。
はっきりとはわからないけど、
うーん。精霊に近いんじゃないかな?
エミル:
そうなんだ、確かに見た目も
結構違ってたね。
……っと、それはともかく。
最近ラボの地下で新しい区画が
見つかったみたいで、トロン博士が
ずいぶん急がしそうにしているんだ。
そこに、この発見だからね、
ちょっと気になるんだけど……
今、別件で捕まっていて、
僕がここから動けないんだよね。
もし時間があれば、博士の様子を
見てきてもらえないかな?
ラボの新しい区域に行く方法は
「ラボの案内人」に聞けば
教えてもらえるはずだよ。
大丈夫だとは思うけど、
トロン博士と面識が無いと、
地下に通してもらえないだろうから、
あらかじめラボで登録くらいは
しておいた方がいいと思うよー。
ラボの案内人:
ゴブサタシテオリマス
○○ サマ
エレキテル・ラボラトリー ヘ
ムカワレマスカ ?
→「卵の部屋」に向かう
ラボの案内人:
イチメイサマ ゴアンナーイ
(エレキテルの足元の
マンホールのふたが
突然すごい勢いで開いた)
トロン博士:
おや、あなたは……
○○さん
じゃないですか。
どうしたんですです?
エミルから話を聞いたことを告げた。
トロン博士:
あー、エミル君ですか。
妙なところで目ざといです。
しかし、そんなところから
ムツキさんに気がつくとは、
女の子が絡むと強いです……。
:
ムツキさん?
トロン博士:
……まぁ、それはおいておくです
まずは、この部屋が何なのかを
説明するとしましょうなのです。
ここはアクロボリスシティの
地下深くにある、かつての戦争で
墜落したアクロポリスの動力部分。
……に、程近いエリアなのでは
ないかと推測されていますです。
まぁ、まだ確証もないのです。
で、そこにこの大きな卵です。
正直わけがわからないのです。
化石になっているわけでも無く、
ひび割れているわけでも無く。
ずっと昔からあったようにも、
さっきここに追産み落とされたようにも
見えるという変わりものですです。
:
この卵から、何か生まれるの?
トロン博士:
調べた限りでは、生まれる可能性が
まだ残っているです。
もっとも、こんな妙な卵は見たことも
ないですし、自分もクォーク博士も
生物の専門家ではないですから、
いまいち途方にくれているのです。
そんな時、別の冒険者の方が、
どこかから古代の研究書の一部を
持ち帰ってきてくれたのですが、
その中に、この卵によく似た
図があったので、何とか解読して
その図と同じようにしてみたら……
???:
その通りなのです!
守護魔・ムツキ:
……っと、挨拶がまだでした。
お初にお目にかかります。
申し訳ありません、姿を隠して
いました事をお詫びいたします。
私はムツキと申します。
トロン博士:
ムツキさん、出てきてしまって
大丈夫なのです?
守護魔・ムツキ:
はい、この方は信用できそうです。
それに、このままでは私も卵も
身動きが取れない状態ですし……
この方に助力を請うことができれば
と思いまして……。
:
助力……って?
トロン博士:
実はですね、ムツキさんはどうやら
守護魔という生物らしいのですが
なにやらその力の元を無くして
しまったらしいのですよ。
また、ムツキさんはどうやらこの卵に
深く関わりがあるようなのですです。
守護魔・ムツキ:
私自身、この卵が何なのかを
明確に理解しているわけでは
ないのですけれども……。
守らなければならない、と
それだけは理解しているんです。
トロン博士:
と、まぁそういうわけでして、
自分もこの卵には興味がありますし
このムツキさんも困っていますし、
よかったら手伝ってもらえると
ありがたいのですです。
正直報酬もないのですが……
:
助力って、何をすればいいの?
守護魔・ムツキ:
はい。実は、私の力の源でもある
ありがたいお札があるのですが、
それの大半を取られてしまいまして
大変困っているんです。
スノップの山道の北側、海岸に
近いエリアに、イタズラ者の兎が
大量に発生してしまって……
自然のバランスが崩れたのか、
あるべき姿を失ってしまったようで。
本来ならば私が彼らを取り締まるべき
なのですが、元は可愛くておとなしい
兎さんたちだったので、うっかり……
トロン博士:
気を抜いた隙に、お札を奪われたか
落っことしてしまったかですね。
守護魔・ムツキ:
山道の、ノーザリン岬に近い辺りに
あの辺りの山奥を管理している
マタギさんというかたがいます。
あの方と協力して、私のお札
「ウサギの忘れ物」を
取り返してくださいませ……。
20枚程戻ってくれば、あとは
私自身で何とかできますので……
ただ、まとまっていないと
力を使えませんので……
20枚まとめて持ってきて
いただけますようお願いします。
守護魔・ムツキ:
お疲れ様です、冒険者様。
トロン博士:
状況はどうですです?
ムツキさんに必要なお札……
「ウサギの忘れ物」20枚は
集まりそうです?
守護魔・ムツキ:
ご迷惑をおかけして、本当に
申し訳ありません……。
重い物ではございませんが、
20個まとめないといけなくて……
山道の、ノーザリン岬に近い辺りに
昔からあの辺りの山奥を管理している
マタギさんというかたがいます。
あの方と協力して、私のお札
「ウサギの忘れ物」を
取り返してくださいませ……。
おそらくは、スノップの山道に
やってきているイタズラウサギが
持ち歩いていると思われるのです。
よろしくお願いいたします……
マタギ:
そこのオヌシ、注意しろよ。
ここはちと問題があってな。
イタズラもののウサギが何匹も
この先で暴れておるのだ。
……元から危険な地域でもあるがな。
ヤツラ、元々はおとなしいんだが、
何があったのかわからんが……
急にあんなになっちまってな。
人里に出すわけにもいかんし、
しかたなくここでワシが見張っている
……と言うわけなのさ。
ヤツラは半分精霊みたいなもんで、
普通の武器では追い返せないぞ。
物見遊山で奥に進むのはやめて……
いや、オヌシなら……
案外いけるかもしれんなぁ。
ちょいと手間なのだが……
ゼリコを20個持ってきたら
そいつを使って、ヤツラに効果のある
「気合の雪玉」を作ってやろう。
集まったら、ワシのところに
持ってくるといい。
マタギ:
……おぅ、オヌシか。
どうした、一体。
まだイタズラウサギどもは
この奥で暴れとるよ。
もしや、雪玉を作って欲しいのか?
雪玉を交換する?
→交換しない
マタギ:
おぅ、わかった。
ヤツラはいたずら者だが、
悪意を持って人を襲うわけではない。
近寄らなければおそらくは
大丈夫だろうさ。
→交換する(ゼリコ20個消費)
(ゼリコ不足時)
マタギ:
む、ゼリコが足りないぞ、
あれが無いと、雪玉が
上手く作れんのだ。
ちょいと集めるのが手間なんだが
よろしく頼むぞ……。
→交換する(ゼリコ20個消費)
マタギ:
これでよし、と。
ちゃんと手に持って投げるんだぞ。
あと、ソイツは結局のところ
雪の玉だからな。
時間がたてばとけて消えちまう。
それを忘れるなよ。
守護魔・ムツキ:
あっ……それは、私が無くした
ありがたいお札……!
ありがとうございます、
本当に、ありがとうございます!
トロン博士:
おお、流石なのです。
それにしても、なんだか雪まみれ
なのです。まるで雪合戦でも
してきたみたいですです。
ともあれ、お疲れ様なのです。
では早速……
「ウサギの忘れ物」20個を
守護魔・ムツキに手渡した。
守護魔・ムツキ:
ありがとうございます!
これで、私も守護魔としての
役割をまっとうできます。
大したお礼も出来ませんが、
せめてこれを……。
これは大幣といって、
私が持っているものと同じ
物になります。
あまり実用性があるものではなくて
もうしわけないのですけれども……
せめて、お礼の気持ちに
受け取ってくださいませ。
トロン博士:
お疲れ様なのです。
それにしても、この卵……
一体いつの時代からあるのか。
あの子も言いたい何者やら。
興味は尽きないのですです。
マタギ:
おお、オヌシか。
どうやら、あの兎娘の荷物は
取り戻せたようだな。
なかなかいい腕をしている。
オヌシ、冒険者を引退したら
ワシらの村に来てみないか。
オヌシなら、いい狩人になる事が
出来るだろうさ。
さて、とはいっても、まだしばらくは
あのイタズラウサギどもがここで
暴れているのには変わりない。
ワシはもう少し見張っているよ。
……さて、まだ雪玉は必要かね?
エミル:
やぁ、どうだった?
エミルに今回の事を話した。
エミル:
ええっ!?
そんな事になっていたのか~
そのムツキさんって人には
ちょっと申し訳ないけど、
僕も見てみたいなあ……
それにしても、マタギさんかー。
なんか、そういうの良いよね。
自然と向き合う力強さって言うか、
渋さって言うか……。
僕もそういう生活をしていたら
そんな風にかっこよくなれたかなぁ?
毛皮で作った衣装を身にまとって、
「僕からは逃げられませんよ」
……とか言うんだよ!
あー、今の自分にあんまり不満は
ないけれど、そういう生き方も
あるんだろうなぁ……。
エミルのネコマタ:
ご主人、ご主人。
それはいいんだけど……
別の話があるんじゃなかったの?
エミル:
あっ、そうだ!
ちょっと、君に相談があるんだ。
恥ずかしい話なんだけど、
実は……花束を手に入れたんだけど、
頼む時に数を間違えちゃったんだ。
結構きれいだし、差し出すときに
見栄えもするし、色も赤青あるし
……君も一つどうかな?
EXイベントチケット2枚で
この「ハートフラワーブーケ」を
どちらか一つ譲ってあげるよ!
EXイベントチケットがあったら
僕のところに持ってきてくれると
嬉しいな~。